ユーザーの視点で考えることの重要性とその難しさについて

これは確かに配慮してほしいところ。

「いま・・・」 by ayumi : 明らかに・・・

あるお店で商品が、
背の高い棚の一番上から
S→M→L→XL
と並んでいた。

Sを取りたくても、手が届かない。

陳列する側の気持ちからすると、
小さいのを上、大きいのを下にした方が
安定感があっていいのかもしれない。

が、買う側の都合で考えたら逆。
S サイズを手に取りたい人は
L サイズを求める人と比べて
背が低い人である可能性が高いから。

中くらいのMサイズを着る人が多いとして、
取りやすいところに置くとしても、
XL→L→M→S だよなぁ。

ごもっとも。

もちろんお店の雰囲気によっては
見栄えを大切にしないといけない場合もあると思う。

ただ、見せたい側の都合もあるだろうけど
買う方の視点を忘れないようにしたいね、ということ。

ウェブサイトでも同じですね

見栄えも大事だけど、ユーザーの都合が先。
その情報を求めている人の層を想定して
配置や見せ方をを考えるようにしたいところ。

このページは主にウェブに慣れてない人が対象だから
そこへのリンクはわかりやすい場所に、とか
この情報を求める人はおそらくスキルの高い人で
勘所がわかっているだろうから
あまり目立たせて他の情報の邪魔をしなくても
ちゃんと見つけてくれるだろうとか。

あるいはこの内容は一度見ればいいから
初めてアクセスした人向けの流れの中で示せばいいとか
ここは毎日来てくれる人が使うページだから
サイトに来たらすぐに入れるようにしておくとか。

確かに当たり前の配慮だけど

ただ「それくらいの配慮は当たり前」と言うのは簡単でも
実際に正解を見つけるのはなかなか難しい。

たとえば背の高い人は
S サイズを上の方に置いたら困る人が多いことに気づきにくいだろうし、
社会性のある人には
試着を申し出るのも苦手という人の気持ちはわかりづらいかもしれない。

また、ウェブの経験が長くなると
初心者がどれほど操作に戸惑うかを忘れてしまいがちだし、
高速回線を利用していると
ダイアルアップで繋いでいる人の辛さがわからなくなる。

陳列担当者やウェブデザイナー(ディレクター?)は
そんなに大勢いるわけじゃないのに対して
顧客(ユーザー)には実にいろんな人がいるので
そのみなさんの気持ちを全て理解するのは
極めて難しいんじゃないだろうか。

だから仮説と検証を繰り返したり
ユーザーテストを行ったりして
改善を続けることが重要なわけですね。

結論

要するに何が言いたいかというと、
「お前このサービス使いづらいよ」と思うことがあっても
それは改善の途中なのでありますから、
コメントでけちょんけちょんに言う前に
ちょっとひとこと教えてくださると嬉しいなあ、ということです。

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2 Responses to “ユーザーの視点で考えることの重要性とその難しさについて”

  •   

    2008/10/29 23:07

    確かにその通りですね。最近中身のないブログが多いのでこのブログは毎回面白いです。

  • 2008/10/30 23:57

    身につまる思いで読ませていただきました。
    電子計算機業界にいると、マヒしているのかもしれません。
    何で、何でも「あいうえお」順なの….
    何で、「県」を選ぶときには、「北海道」が一番上にいるの….常識なんでしょうか….
    東京に住んでいるときには、さほど気になりませんでしたが、大阪では半分より下
    スクロールバーにお世話になっています。
    ホント、どうしたら、ええんかねぇ