日本実業出版社さんからご賜本+プレゼント。
ありがとうございます。
ずいぶん前にお話をいただいていたのに
書くのが遅くなってしまいました。
弁護士である谷原誠さんが
これまでの経験と研究をもとに交渉術を伝授してくれる本。
もうタイトルのまんまだが。
交渉というのはビジネスのやりとりだけではない。
レポートの提出期限をちょっぴり延ばしてもらうようお願いするのも
トマトを買うときにいっこおまけしてもらうのも
全部交渉。
強気にガンガンいくのがよさそうなこの場面だが、
むしろ口下手で気弱な人の方が交渉には向いているという。
人間は感情の生き物です。何かを決断するときには、まず感情で「決断したい」と感じ、それを理論で正当化できたときにはじめて決断するのです。はじめから理性で決断しているわけではありません。したがって、人間を説得するためには、理性よりもまず、感情をうごかさなければならないのです。
相手が感情的になっているときは、
まずそれを受け入れて沈静化させること。
そのうえで条件交渉をすると、驚くほど交渉がうまくいったのです。
相手をやりこめる強気なタイプには
これがなかなか難しい。
「気弱なあなた」だからこそ交渉はうまくいくとのこと。
これは面白い視点だと思う。
「感情でものを言っているうちは交渉も何もあったものじゃない」
というのは当然かもしれないが、
「だからこそ気弱な人が交渉に向いているのだ」
という考え方は興味深い。
1章で示されている
気弱なあなたの「負けパターン」を自覚した上で、
2章以降の交渉術を吸収していく
というのが本書の流れだろうか。
心構えと具体的なテクニックの両面を学んだ上で
5章の「弁護士直伝 交渉シナリオの作り方」
に沿って自分のやり方を模索するのがよさそうだ。
もちろん本書の対象者は「気弱なあなた」だが
むしろ強気な人こそ
この交渉術を身につけるべきかもしれない。
ついつい相手をやりこめてしまうタイプの人が
「気弱なあなたの交渉術」を身につけ
相手の感情を受け入れた上で理性的な交渉を行えるようになれば
もう無敵。
読者プレゼント
さて、せっかくの名著なので
出版社さんにおねだりしました。
このブログを読んでくださっている方に
3冊プレゼントしてくださるそうです。
(ブログを書いている人を対象とさせてください。)
今日から1週間後の11月7日いっぱいまで受け付けます。
応募はお気軽に。
↓こちらのフォームからどうぞ。
締め切り後、当選者が決まったらメールでお知らせします。
ブログでとりあげてもらえると大変嬉しいです。
落ち着いて当選を待てない気弱なあなたはこちらからどうぞ。
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弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術
- 谷原 誠 (著)
2008/11/03 14:31
# 高尚な交渉を考証または哄笑してみる
タイトルに深い意味はありません、念のため。 リンク: 【プレゼントあり】弁護士が
2008/12/24 12:32
# 気弱なあなただけでなく
11 月の頭に、「頭ん中」でのプレゼント企画のことを紹介しました(# 高尚な交渉