加護亜依の「難病を告白」がネットユーザーを恐怖の渦に

あらかじめお断りしておきますが
加護亜依のファンでもなんでもありません。

が、こういうまとめ方は本当に恐いと思ったので。

加護亜依が難病のメニエール病であることを告白(オリコン) – Yahoo!ニュース

タレントの加護亜依が、15日(土)付の自身のブログで、難病であるメニエール病であることを明かした。

というニュースを目にした。

そしてこの記事のコメント欄には
注目されたいからこんなこと発表したんじゃないかとか
同情集めるようなことすんなとか
不幸自慢して何が楽しいのかとか
まあずいぶんいろんなことが書かれている。

仮に「注目を集めようとしているのではないか」と思ったとしても
だからって非難を浴びせたり侮辱したりするのは違うと思うが、
今回の場合はそれだけではなくて
この記事によるミスリードの影響も気になる。

記事にある「自身のブログ」を見ると
少し雰囲気が違うのがわかる。

加護亜依 – ビスケットクラブ | BLOG | 元気は元気なんだけど… | Yahoo!ファンクラブ

最近やはり耳の調子が悪く本当は今日、来年一緒に舞台をやらせていただく春風亭小朝さんの舞台を見に行く予定だったんですが朝から具合が悪く病院に行きました。
診ていただくとメニエール病という病気みたいです。危険な病気ではないのでご心配なく。

悪くならないことを祈ります。

確かにメニエール病は難病だけど、
本人はどこにも「難病」などとは書いてないし
大変な病であることをほのめかしているようにも見えないし
第一これは「告白」でも何でもないように思う。

そもそもこのブログは「Yahoo!ファンクラブ」内のコンテンツで、
ということはこれは加護亜依のファンに向けられたもの。
興味なかったら見なけりゃいい。

そういう前提の場で、ファンの人に
「調子が悪いから病院行ったらこういう病気だと言われました。
 でも心配しないでね」
と言っているだけ。

これは「告白」というより「報告」じゃないだろうか。

「心配すんなって言うならそもそも書くな」
という意見もあるかもしれないが、
ブログの更新が滞っていて心配しれくてるファンもいるから
現状の報告ぐらいしとこうと思っても変じゃないと思う。

もちろん勘ぐろうと思えばいくらでもできるし
実際この記事がどういう気持ちで書かれたかは知らないけど、
これだけ書いたからといってそんなに罵倒されるようなことかなあ。

むしろひとこと物申すとしたら
このニュース記事に対してじゃないだろうか。

いちタレントがファン向けのブログのなかで
自分の体調について報告したというだけの話を
「難病を告白」と言い換えることによって
読み手の感情をある方向に導いているように見える。

もちろんこれだって憶測に過ぎない。
単に短くまとめようとしたらああなったというだけかもしれない。

そもそも、これを読んでどんなふうに感じたとしても
それだけで人を罵倒すること自体が残念なことなのであって
この記事そのものが悪いわけではないかもしれない。

しかし結果としてあれだけの罵声が投稿されているのだから

  • 意図的にやったのなら、表現を書き換えることによって読み手の感情をひっぱっていること
  • 意図的ではないのなら、
    • 意図せず行った変更によって話の印象が大きく変わってしまうこと
    • これだけの影響力を持つニュースサイトで公開前のチェックが機能していないこと

が恐いと思う。

嘘を書いたのならあとで訂正も必要になるだろうし
書かれた方は「あれは嘘です」と主張もできる。

が、「嘘ではないけど」という程度の言い換えは恐い。
「間違いだ」という非難を受けることなく
結果として多くの人を別の方向に導きうるから。

タイトルの表現ひとつで話の雰囲気は違ってくる。
誤解を招きかねない記述をしないよう気をつけたいものだと思う。

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One Response to “加護亜依の「難病を告白」がネットユーザーを恐怖の渦に”

  • 2008/11/17 17:57

    この記事の配信元がオリコンという時点でもう、何でもアリになっちゃいそう。
    と思っていた私は、この彼女と広末涼子の区別すらつかないかもしれないおぢさんです。