最近英語を使う機会がめっきり減ってきて
何かしたいなーと思っていたところに
面白そうなものを見つけた。
今回のアメリカ大統領選をあまり熱心に追ってなくて、
オバマさんがどんな方針の人で
どんな政策を打ち出しているのかよく知らない。
“Change” がキーワードだということと
“Yes, we can” がキャッチフレーズらしいことぐらい。
なのでこれはちょうどいい。
オバマさんの主張をざっと追ってみようと思って買ってみた。
内容はこんな感じ
- CNN が伝えたバラク・オバマの半生
Who Is Barack Obama? - 2004年民主党大会基調演説「大いなる希望」
Kenynote Address at the 2004 DNC: The Audacity of Hope - ヒラリーとの激しい指名争いの中で
Neck and Neck in the Primaries - 指名受諾演説「アメリカの約束」
Acceptance Speech: The American Promise - 勝利演説「アメリカに変化が訪れた」
Victory Speech: Change Has Come to America
これが40分程度の CD に収められていて
全てのスクリプトと対訳、語句の説明と
巻末にはボキャブラリー・チェックリストがついている。
いいと思ったところ
「これはいい」と思ったのが、
ひとつのスピーチがいくつかのトラックに分けられていること。
例えば The Audacity of Hope の演説は全文が収録されていて
全部で15分33秒あるが、
これが各1分前後の15トラックに分割されている。
本の方も当然15のセクションに。
最終的には15分一気に聴くのがいいだろうが、
学習者にとってはちとつらいかもしれない。
これぐらいに区切ってあるのがちょうどいいと思う。
使い方の一例
適した学習方法は人によって千差万別だろうが、
個人的にはこういうものを教材として使うときは
聴いて口から出すというのを繰り返すのがいいと思っている。
学習中の人のための、使い方の一例。
- まずはひとつの演説を聴いてみる。
- 次に最初のセクション(1分前後ね)を集中して聴く。
- わからないところがたくさんあってもいいから繰り返し聞く。少しでも多くの内容を把握するように集中。
- 「もう無理これ以上わからん」と思ったら本を開く。
- スクリプトを読んでみる。
- わからない語句があったらページの下にある語句説明を見る。
- 語句説明に載ってない語がわからなかったら辞書を引くなり検索するなりして調べる。
- 語句の意味はわかるけど言ってることの意味がわからなかったり、文のつくりがわからなかったりしたら右ページの対訳で確認する。
- ひとページぶんのスクリプトが理解できたら、
- スクリプトを見ながら聴く
- スクリプトを見ずに聴く
を繰り返す。最終的に、見ずに聴いて全部理解できるところまで。
- 【ここが重要】スピーチを聴きながら、あわせて口に出してみる。
シャドウイングというやつですね。強めるところも伸ばすところも区切るところも全部マネする。スピーカーのモノマネをするぐらいのつもりで。ただしこれは全文が完全にできなくてもいいです。一部でも口に出せれば。いずれできるようになります。 - 次のセクションに移る。
- ひとつのスピーチの最後まで行ったら、スピーチ全体を通して聴く。
- またわからないところがあったら(たぶんある)、また確認。
- 【ここが重要】スピーチ全体をシャドウイング。がんばれ。
ひとセクションをやるだけでも結構時間がかかって
やんなっちゃう人もいるかもしれないけど、
これをやったらきっと力がつきます。
ひとつのスピーチで半分以上をシャドウイングできるようになったら
その時点でリスニングも発音も確実にレベルアップしてるはず。
さらにやる気がある場合は、
聴きながら一文ずつ紙に書いてみる。
もちろん書くときは音声は一時停止で。
わからなくなったら、同じ箇所を繰り返して聴いて書く。
Yes, we can.
英語やろうかなーとか
オバマさんの話聞いてみようかなーとか思う人は
「そのうち」と言っていたら永久にやらないから
これを機会に一緒にやりませんか。
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生声CD付き [対訳] オバマ演説集
- CNN English Express編
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ネットを探せばスクリプトも音声もひととおり出てくるだろうし
語句の解説も調べればいい話だけど、
ひととおり見やすくまとめてあって
これで1,050円なら安いものだと思う。
2008/12/14 21:41
せっかくだから、さらに一歩進んで MP3 ファイルでも出してくれるとか。