アカウント一斉凍結を受けて、Twitter とのつきあい方を考え直すことにしました

2016年5月のこと。運営している Twitter の bot アカウントが一斉に凍結されました。

顛末

ことの流れを簡単に書いておきます。


5月のとある日、運営している bot をフォローしてる人から連絡をもらい、アカウントが凍結されていることを知りました。

ふと気になって他のアカウントを見ると、その多くが凍結されている。なんだこれは。

凍結されたアカウントのひとつにログインすると、こんなことが書かれてました。

凍結済みアカウント

このアカウントは凍結されています。アカウントの凍結についてはこちらをご覧ください。

この「こちら」を開いてみたら凍結解除の方法について書かれてたからその手順を踏もうとしたんだけど、そもそもそのためのリンクやボタンが表示されません。

自分で解除の手続きができない人のためにこんな記述がありました。

手違いでアカウントが凍結またはロックされていると考えられる場合には、異議申し立てをすることができます。

異議申し立てというよりそもそも何が起きてるのかわからないので、そこから連絡をとってみました。

その後なんやかんやありまして、最終的に届いたメールがこちら。

複数の違反行為または繰り返しTwitterルールに違反したため、お客様のアカウントは永久的に凍結されました。

このアカウントを凍結解除することはありません。

このメールにご返信いただいても対応いたしかねますので、ご了承ください。

「違反してるとはとても思えないので確認してください」と言ってみたんだけど、その後の応答はいただけませんでした。

理由は不明

凍結の理由はいまも不明です。

中には「なりすまし」と判断されてもまあ仕方ないかな、と思うものもあります。

Twitter にはこういうルールが明記されているので

Twitterルール | Twitterヘルプセンター

他者に誤解を与える事業名またはロゴ、あるいはその両方を使用するアカウントは永久凍結されます。

そのように判断されたのであれば異議を唱えるつもりはありません。「言ってくれれば差し上げるのに」とは思いますけども。

これらの bot が動き出した当時にこういった規約があったかどうかは記憶にないんですけど、仮にその頃なかったとしてもルールは必要に応じて変更されるから、いまのルールでダメだったらダメだというのは理解できます。

けど、どう考えても一切のルールに抵触しないような bot もまるごと凍結されてるのが不思議です。@jihou@furikomi が誰かの権利を侵害したり、誰かを不幸にしたりしているとはとても考えられません。

もう「お前が関わるアカウントは全て死んだ」ということなのかもしれませんが、同じような条件で動いてるのに凍結されてないアカウントもあるんです。@10_1 はこれを書いている時点でまだ生きてます。

違いがあるとしたら、ツイートしたかどうかかなあ。@10_1 は10月1日にしかツイートしないし、@uruu にいたっては4年に1回だし。

これらのアカウントを制御するために作って「bot 工場」と名付けたシステムを使ってるんだけど、これを使ってツイートしたものはみな同罪、ということになってるのかもしれません。

ようわからん。

いま思っていること

いくらか思っていることがあるので書いてみます。

批判するつもりはない

まず、Twitter を批判するつもりは毛頭ありませんし、そういう立場にもありません。Twitter を利用する限りは Twitter がダメと言ったらダメで、それをわかった上で使うのが前提です。

こういう記事を書くとどうしても恨み節みたいな部分が出てきてしまうんだけど、これからも Twitter が多くの人にとって心地よい居場所であるといいな、と思っています。

公共ものではなかった

Twitter はいまや公の機関や公共団体にも使われていて、非常時にはこれを通じて情報が提供されることもあるから、何となく公共サービスに準ずるものであるかのような感じもしてきます。

けど結局のところ、Twitter はあくまで私的なサービスなんだな、ということを再認識しました。

公共性のあるものに対してなら公平性や説明責任を求めることができるかもしれないけど、Twitter については私企業が私的に運用しているサービスをたまたま多くの人が使ってるだけだった。

ちょっとさみしい

とはいえ、ちょっとさみしいな、という気持ちはあります。

日本語圏で Twitter が使われはじめたころから、Twitter が楽しい場所になったり便利なツールになったりするのに、ほんの少しは足しになるものを作ったつもりです。

最初のころの数少ないユーザーの間で「こんなのほしい」と言われては作ったり、「こんなこともできるのでは」と話しては試してみたりしていた、あのゆるやかな時代はもう終わったんですね。

今後について

運用してるアカウントやサービスは今後以下のように扱います。

bot について

凍結されたものもまだ凍結されてないものも含めて、管理している bot の運用、メンテナンスならびに機能追加はすべて停止します。

これは「ちくしょうやってらんねえよ!」という激しい気持ちからではありません。単に、いつどんな理由でアカウントが凍結されるかもわからない環境では安心して開発をすることができないからです。

やりたいことは山ほどあるので、開発リソースは他のことに使います。

yabmin について

yabmin については「これがないと困る」とまで言ってくれる人がたくさんいるので当面のあいだ運用を継続します。

ただし上記のような理由から、今後メンテナンスや機能追加、ユーザーサポートは行いません。たくさんの人からいろんなリクエストをもらってるんですけど、対応できずじまいでごめんなさい。

なお、メンテナンスを停止するので、ユーザーを危険にさらす重大な不具合が発見された場合には直ちに運用を停止します。

個人アカウントについて

あくまで「安心して開発したい」というだけの話であって、Twitter のことが嫌いになったわけではないので、個人アカウントはこれまでどおり使いたいと思ってます。これもいつ凍結されるかわからないけど。

ということで、これからもこちらのアカウントではふざけたり、思いつきを投げたり、「ブログ書いたー」とおしらせしたりします。

では、続きは Twitter で。

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