Slack のチームをいくつか運営してるんだけど、そういえばプライベートチャンネルでの会話や DM の内容が管理者からは見えるのかどうかよく知らなかったので確認してみました。
結論から言うと、
- 基本的には見えない
- 特定の環境で特定の設定をすると管理者にだけ見えるようになる
- 管理者から閲覧可能な状態であることはユーザーに知らされる
ということのようです。
公式サイトでいろいろ説明されている話から
「要するにこういうことか」と理解した内容を書いておきます。
Slack 上での閲覧はできない
まず、基本的には見えません。
確認できた範囲では、いかなる条件の下でもプライベートチャンネルや DM の内容を当事者以外が Slack 上で見ることはできません。
ただし、特定の場合だけデータのエクスポートにこれらの履歴が含まれるようにはなります。
エクスポートに含まれるようになる条件
Plus プランであること
これを書いている時点で Slack の Team には3つのプランがあって
- Free
- Standard
- Plus
Free はその名のとおり無料、Standard は1年分一括払いでアクティブユーザーひとりあたり月 $6.67、Plus は $12.50 のプラン。
このうちプライベートな内容がダウンロードファイルに含まれるようになる設定が可能なのは Plus プランを利用しているチームだけです。
なお上記のチーム用プランとは別に Enterprise Grid っていうのがあるんだけど、これはもうエンタープライズ向けのやつで、そういうのを使うとこにはちゃんと係の人がいると思うのでここでは話題に含めないことにします。
Compliance Export がオンになっていること
Plus プランでも、デフォルトでは管理者がログをダウンロードしてもプライベートな内容が吐き出されることはありません。
Owner 以上の権限で Compliance Export という機能をオンにすることができて、これが有効になっている場合のみエクスポートファイルにプライベートチャンネルと DM の内容も含まれるようになるようです。
この機能の有効化に関しては以下のような仕様になっています。
- Compliance Export が有効化されたときは Slack 上でチームに告知される
- 有効化より前のやりとりはエクスポートに含まれない
なお自分の所属するチームで Compliance Export が有効になっているかどうかはここで確認することもできます。
「知らないうちに個別チャットも見られてた!」ということにはならないようです。
なお
上記の全てを手元で実験したわけではなくて、あくまで「Slack がこう言ってるんだからそうなんだろう」という話です。
「見られてないから何を言ってもいい」ということではないので、ご利用は計画的に。