生放送が始まった。
もうじたばたしても仕方がない。
せっかくだから楽しませてもらうことにした。
まずは DJ が本日のスペシャルゲストを紹介。
それからしばらくは
「ニュージーランドへは何しに来たんだい?」
「クライストチャーチのどこが気に入った?」
など実にたわいのない話が続いた。
一通りの世間話が終わると、DJが突然
「さて、レイは日本のどこから来たのかリスナーに教えてあげてよ。」
と言う。
この時、自分がここに呼ばれた理由がわかった。
I’m from Hiroshima.
「そう、みんなも知っての通り、今日はヒロシマ・デイだ。」
ああ、そうだった。
今朝ホテルの部屋で黙祷をしてきたばかりだ。
「広島の若者達は今日は集まって何かするの?」
「ええと・・・あ、灯籠をね、川に流しますよ。」
こう答えれば、当然次の質問は
「灯籠を流してどうするんだい?」
だろうと思った。
違った。
「みんなも知ってるよね。
クライストチャーチでも
毎年8月6日はエイボン川に集まって
川にランタンを流してるんだ。
今年も大勢の参加を期待してるよ、みんな。」
その後しばらく会話をしたのだが、
あまり覚えていない。
知らなかった。
遙かクライストチャーチの街でも、
被爆者の魂を慰めるために
大勢のニュージーランド人が灯籠流しをしているのだ。
その3年後、広島の平和記念公園で
原爆慰霊碑にペンキがかけられた。
その翌年には、折り鶴に火がつけられた。
クライストチャーチの灯籠流しは
現在も続けられている。
2006/06/16 20:12
(;_;)
そんなことが行われていたとは。。。
日本でも広島・長崎以外の県の人は
8月6日や、8月9日が何の日か知らない人が
多いのに。。。
大切にしなきゃいけない日を皆もう一度
思い出して欲しいね。。。
2006/06/16 21:29
知りませんでした。。
世界に平和を発信する街 広島で心無い事件が相次いだ中、そのメッセージを受け止めてくれている国もある。
僕たち若い世代も、昔のことと思わず、きちんと考える日にしなくては。と、思います。
2006/06/16 21:30
最近の人はあまり原爆のこととか知らないですよね。かくゆう私も体験者の方の話を聞いただけ。これを読んで、日本で忘れられていってどうする!ってかんじを受けました。
2006/06/17 00:50
広島人である私たちが一番しっかりしないといけませんよね。先日授業で原爆の話題が出たので、しっかり討論してきました。こんなことからでも、他の地域・国の人にヒロシマへの関心をもってもらいたいです@
2006/06/17 08:11
そうですね。
この話はすぐに、中国新聞に知らせてあげて下さい。
秋葉先生は、こういう感涙の人たちのに友好都市訪問せんと。
ええ話だけで終わらせてはいかんね。
2006/06/17 08:51
もしかしたら、広島の人たちよりも、平和に対する意識は強いのかもしれないですね。
いたずらでも、許されることではないです。
今日授業で戦争について一家族の視点で書かれた「川とノリオ」っていうのを読んだんですが、戦争って一番苦しむのは、それに巻き込まれた一生懸命そこに生きている人々なんだなと思いました。
2006/06/17 10:20
> いくちょんさん
私は
8月6日の8時15分は常識だと思っていながら、
8月9日の方の時刻をちょっと前まで知りませんでした。
気づいたときは、我ながらショッキングでした。
2006/06/17 10:28
> iroenpitsuさん
野外コンサートが行われるなど、
少しずつ8/6のイベントの雰囲気が変わってきてますね。
個人的には好ましいことだと思っています。
もちろんメインの式典は厳粛に行う必要があるでしょうが、
参加しやすい雰囲気のイベントを行うことで
より多くの人が何かを考えるきっかけになるかもしれませんから。
2006/06/17 10:29
> アムさん
語り部の方の話を聞いたことがあるというのも、
貴重な体験だと思います。
他県ではなかなかチャンスがないようですよ。
2006/06/17 10:34
> 広島もみじさん
その討論、聞いてみたかったですね。
他地域の方や外国の方と話をして
自分の街についてあらためて気づくこともありますから。
2006/06/17 10:36
> ハッスルカーンさん
友好都市訪問して、
姉妹都市にでもなって
広島空港から直行便が出てくれると
行きやすくなって実に良いのですが。
NZ直行ってムリかなあ。
2006/06/17 10:38
> もこさん
テレビ画面の向こうで爆撃なんかを見ると実感がわきませんが、
そこには一生懸命に生きている
「普通の人」の暮らしがあるんですよね。
そこんとこを感じられるようにしておきたいものです。
2006/06/17 20:48
はるか遠い南半球で、本番ぶっつけでラジオ出演をこなしてしまうなんて、マスナガさん、さすがです。
2006/06/17 20:55
広島に来たのは大学からなので、
普通の平和教育しか受けてないのですが、
「はだしのゲン」と「アドルフに告ぐ」という
ふたつのマンガに思春期に出会って、
戦争についての疑似体験ができたように思います。
でもまだ灯篭流しに行ったことがなかったので、
この記事を読んで今年は行こう!と思いました。
まずどこへいってどういうことをするのが一般的、みたいな
オーソドックスなコースとかあるのでしょうか。
もしあれば教えてください。
2006/06/18 01:59
> 自営妻tuyumameさん
出る方はまだいいとして、
何の打ち合わせもなしに
出す方が勇気あると思います。
2006/06/18 02:01
> トムさん
灯籠流しは、
8/6の夕方に原爆ドーム前の元安川に行けばみられますよ。
http://s-url.net/00an
↑このあたりです。
2006/06/18 17:47
ハチロク
そういうことじゃったんですね。
南半球は真冬ですのに水辺で祈ってくださるんですね。
感動・・・
やっぱり灯篭は紙で作られてるんでしょうか?
2006/06/18 18:03
> ミチさん
残念ながら見ることはできなかったんですよ。
でもやっぱり紙じゃないでしょうか。
いっぺんは向こうで参加してみたいですね。
2006/06/19 20:49
「ヒロシマ」はすごいと思います。
イランに行った時、友達に日本の話をしました。けれど、イランではあまり日本のことは知られておらず、東京すら知らない人もいます。大阪を知っている人はまれ。でも、「ヒロシマ」は知っています。みんな答えます。
カンボジアでもそう。。。
それだけ、みなの思いが寄せられているところなのですね。
NZでのことを知って、改めて考えさせられました。
2006/06/20 00:09
> nyonyomさん
へー、ヒロシマそんなに有名ですか。
できれば、負の遺産以外の部分でも有名になりたいものです。
でも世界中のみんなが思いを寄せてくれるのは素晴らしいことですね。
2006/06/20 23:40
お久に来ました。
ニュージーランドで燈篭流し・・・広島では平和が置き去りにされつつあると言うのに、恥ずかしい事ですね。昨年8・6に平和公園にお参りに行ったらイベントで慰霊碑に行けませんでした。私の周りには被爆者や平和運動をしている人たちが沢山います。でも、思いをかなえる事無く皆バタバタと亡くなって行きます。戦争を知らない世代はどのように被爆の実相を伝えていけばよいかが問われています。
2006/06/21 09:23
> 初ちゃんさん
おかえりなさい。
上の方でコメントをくれているのは、
10代から20代の人たちです。
この世代には、あんな風に感じることができる人たちもたくさんいます。
ブログを使って何を学び、何を発信してくれるのか楽しみにしてみましょう。