リリー・フランキーの「ちょうどいい落としどころ」

リリー・フランキーのエッセイを読んだときこんなことを書いたのだが、

この人の頭ん中: 『東京タワー』を読みたくないというのもわかる気がする

どうもリリー・フランキーのファンには
「『東京タワー』は読みたくない」と言う人が多いのだが、
その気持ちもわかる気がする。

逆に、『東京タワー』で涙した後
他の作品を読んで愕然とした人もいることだろう。

『マムシのanan』は
このあたりのバランスがちょうどいい具合に取れているように思う。

リリー・フランキーテイストを損なうことなく、
表現方法はかなり常識派寄りにまとめられている。
まあ anan で連載されていたわけだから
あまりにも直接的な表現はできなかったのかもしれないが、
ともかくエッセイとしての完成度は
いままで読んだ中で一番高いと思う。
人間を大きく二つにわけるとすると
『まむしのanan』がちょうどその境目で、
『東京タワー』の側の人と
『美女と野球』の側の人がいるのではないだろうか。
自分はどうかなあ。やっぱり後者かなあ。
関連エントリ:
『東京タワー』を読みたくないというのもわかる気がする
生まれて初めて本を読んで泣いた

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2 Responses to “リリー・フランキーの「ちょうどいい落としどころ」”

  • 2006/12/25 13:22

    どちらもOKのShiozyはどうすればいい??
    ↑↑好きにしなさい。。。

  • 2006/12/26 09:43

    > shiozyさん
    ええ、私もどちらもOKです。
    好き嫌いで言えばどちらもOKなんですが、何となくこう、雰囲気というか臭いというかでどっちか寄りになっていく気がするんですよ。