かつてあった素晴らしきネーミングセンス

かつて、
「３時のあなた」という番組があった。
フジテレビ系列で、
その名の通り午後３時からやっていた
ワイドショー番組だ。
考えてみれば、
強烈なネーミングである。
何せ、
「３時のあなた」
なのだ。
３時からやるから
そのまま「３時」。
あなたが見るから
そのまま「あなた」。
何とストレートな、
それでいて印象的なネーミングだろう。
これが現代だったら
こうは行くまい。
似たような要素を入れるにしても、
「ナントカカントカ イブニング」
とか
「ユア・アイズ・ナントカ」
とか、
どこかを無理矢理ひねろうとするはずだ。
無意味に英語を使って。
現に、
「３時のあなた」の後継番組は
「TIME 3」だった。
かつて日本人が持っていた
この素晴らしきネーミングセンス。
われわれは、
この貴重な財産を
いつのまに失ってしまったのだろう。
日本復興の鍵は、
「３時のあなた」が握っている気がする。