「振り込め詐欺」の家賃版が他のやつと違う点

アパートのポストにこんな印刷物を入れるのが流行っているらしい。

今月から管理会社が変わりました。

それに伴い、家賃の振り込み先が変更されます。今後は以下の口座に振り込んでください。

残念ながら（？）まだ実物をみたことがないが、
要するに「振り込め詐欺」だ。

ただ、これはよく聞くやつとはちょっと違う。

一時期やたらとニュースになった振り込め詐欺は
「おばあちゃん、オレオレ。事故起こしちゃってすぐ金が要るから」
「ダンナさんが痴漢容疑をかけられているから和解金を」
「当サイトのご利用料金をまだお支払いいただいていませんので」
と、普段は起こらないような請求を突きつけて
慌てた被害者から金を巻き上げるというものだ。

それに対してこの「家賃振り込め詐欺」は
家賃の振り込みという、毎月行われている支払いの
行き先を変えさせるだけ。

さすがにこれだけ報道されたら
「不測の事態振り込め詐欺」を疑う人は多いだろう。

ところが家賃振り込みの場合は
「あ、そうなんだ。じゃあ。」
と何の疑問も抱かずに引っかかる人がいるのではないだろうか。

そもそも大抵は不動産紹介会社を通じて契約するから
大家さんと一度もあったことがないということもあるだろう。

どうせよく知らない人の所に振り込んでいる家賃。
その行き先が変わったところで
それほど違和感を感じることもない。

そこらへんに目をつけたこの「家賃振り込め詐欺」は
今までのものとひと味違うな、と妙に感心してしまった。

いや、感心してる場合じゃないんだけど、
どうかしたら自分もうっかり払ってしまいそうな気がしたので。

「振り込め詐欺」の家賃版が他のやつと違う点

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