今日ニュースで見たのだが、
スイスのオプワルデンという州が、
一見わけのわからない税制を始めた。
日本を含む多くの国では、
累進課税制度が用いられている。
所得が多くなるにつれて税率が上がるという仕組みですよね。
ところが、
オプワルデン州はまったく逆の方向に走った。
所得の多い人の方が税率が低くなるというもの。
「逆累進課税」とでも言おうか。
しかも、住民の大多数がこの制度に賛成しているという。
これには、スイスならではの事情があるようだ。
もともとスイスは、
ヨーロッパの中では群を抜いて税率が低い。
すると何が起こるかというと、
ヨーロッパの金持ちがぞくぞくとスイスの居住者になるわけだ。
金持ちと言っても、
やれ1億円もっているとか
そのレベルの金持ちではない。
世の中には、
10万円と10億円に大して差を感じないくらいの金持ちがゴロゴロいる。
ゴロゴロは言い過ぎか。
でもいっぱいいる。
そんな金持ちが次々とスイスの居住者になるわけだから、
当然税収は増える。
さらに、スイスは州によって税率が違うので、
州対抗金持ち獲得競争のような
よくわからない勝負が続いている。
そこでこのあからさまな金持ち優遇税制だ。
金持ち優遇によって
州内の金持ちが増えれば、
結果として税収額は増え
金持ちじゃない人の税金も低く抑えることができる。
最初は
「なんと思い切ったことをやったものだ」
と思ったが、
考えれば考えるほど
理に適っている気がしてくる。
金持ち優遇税制に納得
2006年03月04日 22:48ニュース
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