ハワイで現地の友達ができると、
やたらとよくプレゼントされるものがある。
マンゴー。
ビニール袋に入れて持ってきてくれるのだ。
1日に複数の人からもらうこともあった。
ちょっと食べきれないくらいのマンゴーに囲まれて
途方に暮れつつも、
これがこの地の友情の表し方なのだろうと思った。
が、実際はちょっと違うらしい。
どうやら、マンゴーは柿と同じなのだ。
日本では、
秋になると庭でやたらと柿が穫れる。
柿の木がある家では
家族で食べきれない柿を
お隣さんにおすそわけすることになるが、
もらったお隣さんもすでに持て余していて
また別の家に持って行かれたりする。
たらい回し。
同じ事がハワイでも起きる。
家の裏でマンゴーがなり、
食べきれないのが回り回ってやってきたというわけだ。
その話を聞いてもなお
親愛の情が込められている気がしてならず、
マンゴーを食べ続ける日が続いた。
あの高級果物が厄介者扱いされる
2006年04月28日 23:57旅