ぼく7歳、はじめてのプログラミング

初めて自分でプログラミングをしたのは7歳の時だった。
まだパソコンが「マイコン」と呼ばれていた頃だ。

なぜ欲しがったのかよくわからないが、
BASICというコンピュータ言語の解説書がどうしても欲しくて
母親に買ってもらった。

変な子だと思われたことだろう。
自分でもそう思う。

読んでいるうちにわかった気がしてきたので、
試しに何か作ってみようと
カレンダーの裏紙に鉛筆でスクリプトを書いたのだった。

もちろん、動かしてみたい。

当時パソコンがある家はあまりなかったのだが、
父親はそういうものが好きで
うちにはNECのPC-8001というパソコンが。

しかしその箱は
何だか子どもが触ってはいけないような雰囲気を漂わせていたので
「使わせて欲しい」と言うのに勇気が要った。

そこで、
プログラムを書いた紙をさりげなく食卓に置いておき
父親に気づいてもらおうという作戦に出て成功。
「じゃあちょっと入力してみい。」と言ってもらえたのだった。

何とも卑怯なやり方をしたものだが、
その経験が後々まで活きることになったのだから
よしとしよう。

結果オーライ。