「そんなことやっていいのか」
と思うのは自分だけなのだろうか。
YOMIURI ONLINE: 欧州の月探査機「スマート1」、役目終え月面に消える
スマート1は2003年9月に打ち上げられ、月を周回しながら月面を撮影。燃料が少なくなったことから、ESAは、探査機を月面に衝突させて、その過程の月の重力変化や、舞い上がる砂の観測から月の鉱物資源の調査を行うことを決めた。
これ
「こんなことがありましたよー」という
科学のニュースとして扱われているが、
そんなことやっていいのだろうか。
その衝撃で直径10メートル程度のクレーターができたと予想される。
月の表面積は約3800万km2(=38兆m2)なので、
それと比較すれば今回できたクレーターのサイズ(約78.5m2)は
限りなくゼロに近いと言えるのかもしれない。
(ものすごく大雑把な計算で、1/500,000,000,000)
それでもなお、
とんでもないことをやっているような感じがする。
これは例えば、
誰かが富士へ登山に行って
決して誰の目にも触れないようなところに
空き缶を放り投げて帰ったという話を聞いたのと
同じような感覚ではないだろうか。
山の大きさからすると
空き缶一つが及ぼす影響はゼロに等しいかもしれないが、
それでもなお我々は
その人物の行為に憤りを覚えるだろう。
そしてそれは
その行為によって誰かが迷惑を被るからではなく、
富士(他の山でもいいが)を汚すという行為そのものが
畏れ多いからではないか。
月はどうだ。
信仰の対象ともなり、
人心を惑わす力を持つとさえ考えられた
魅惑の衛星は。
最初このニュースを聞いて
「何てことするんだESA(欧州宇宙機関)」
と思ったのだが、
月探査機は、米ソ冷戦時代は、燃料切れで、月面に墜落していたが、最近になって、計画的に衝突させる試みが始まり、日本の月探査機「ひてん」も1993年4月に月に衝突させた。
…みんなやってるのか。
2006/09/04 20:32
マズいですね!僕は地球の物質を地球外に持ち出すこと自体マズいと思います!二度と地球には帰りませんよね!
2006/09/04 21:20
> かわもんとさん
難しいのは、
「じゃあお前、人工衛星もナシって言いたいんか」
と言われたら困ることなんですね。
GPSや気象衛星のお世話にはなってるわけで。
2006/09/04 22:41
私もなんだか怖い気がしますね。
テラフォーミングも同じ怖さを感じます。
そこに生物がおらんかったら何してもいいんかい!とか
それはその星にとっては環境破壊なんじゃないか?とか思うんですが、
この先の人類のために必要なんだと言われれば返す言葉もありませんし…。
難しいですね。
2006/09/05 18:51
> なかのさん
鉄の塊をぶつけるのは地球でもやってほしくないですが、地球でOKなことを他の惑星でやろうとする場合はまた別の考え方も入ってくるかもしれません
人類は既に地球をいろいろと変えてきたわけで、しかもそのこと自体は避けようがないわけで、だったら何で地球なら良くて他の惑星はダメなのかと言われるとこれまたややこしいですね。