スタバのコーヒーの試飲とスーパーのソーセージの試食の違い

タイトルにやたら「の」が多いのは気にしない。

スターバックスで打ち合わせをしていると、
店員さん数名がワゴンを持って店の外に出た。
お勧めのコーヒーを試飲してもらうため。

「お客さん集めも大変だなあ」などと思って見ていたのだが、
前を通りかかるお客さんは次々と紙コップを受け取っていた。
店員さんにあれこれ質問する人も少なくない。

お試しといえば、
スーパーでアルバイトのオバちゃんがやっている
ソーセージの試食を思い出す。

オバちゃんもかなり慣れた感じで
買い物客にソーセージを勧めるのだが、
こちらはなかなか手にとってもらえないことも多い。
ちょっと気の毒になるくらい。

スタバのコーヒーとスーパーのソーセージで
いったい何が違うのだろうと思ったのだが、
一つ思い当たることが。

スーパーのソーセージは
同じ場所に商品が置いてある。
何となく、食べたら買わないといけないような気になってしまう人も
多いのではないだろうか。

それに対してスタバのコーヒー試飲は
その場に商品がないのだ。

紙コップを配っているその場にコーヒー豆が置いてあるわけではない。
「よかったら、今度来たときにでも注文してみてくださいね」
という程度の雰囲気。

結果として、
ついでにコーヒーを飲んでいくお客さんも結構いた。

スーパーでもこれをやった方が良いのではないだろうか。

ソーセージの試食やボトル入りコーヒーの試飲は
店の自動ドアを一つ出たところでやって、
一番目立つところに

商品はここにはありません。
気に入っていただけたら、
店内でお買い求めください。」

という感じで。

よく言われることだが、
我々は自発的に買うのは好きでも
買わされるのは大嫌いだ。

というわけで業者さん、ご連絡待ってます。
企画料はソーセージ1年分でいいですよ。

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5 Responses to “スタバのコーヒーの試飲とスーパーのソーセージの試食の違い”

  • 2006/11/23 12:37

    おっ、さすがのマスナガさん。
    これスーパー業界の本質論です。
    根っこはスーパーが「購買時点に接客なし」だということ。
    接客の穴埋めをメーカー派遣のマネキンさんに依存する。
    マネキンさんはそのメーカーの単品商品をノルマとして押し付ける。
    消費者はそっぽを向く。悪循環。
    スタバの例は、店独自のサービスの一環として、味の体験や
    美味しい飲み方の提案風に提供される。
    この違いを消費者は敏感に判読するのだと思います。
    ポイントは、お客様の視点でサービス形態を組み立てることかな。

  • 2006/11/23 16:50

    > Shiozyさん
    そこがポイントですね。そしてそれはウェブサイト構築でも同じことですね。一方的に「これが言いたい」だけで作られたサイトのなんと多いことか。ユーザーが何をしに来たのかを考えるだけでずいぶん変わるんですけどね。作る前にそのへん相談してくれりゃいいのに。

  • 2006/11/24 11:16

    ええ、相談に乗ってもらえるんですか?
    うちの会社のHPは正直、あまり意味がないです。
    わかってるからブログでフォローしてるんですけど・・・なんとかならないものだろうか?
    先日naoやんさんともお話して、やはり人目を引かないHPだなあと情けなく思います。
    自分でなんとかできるのなら、頑張ってhttp言語も覚えようかな・・・。

  • 2006/11/24 17:52

    > サクセスさん
    ウェブサイトの目的は千差万別で、一般解がないので難しいですね。お悩みが尽きないようなら一度メールしてみてください。いきなり請求書を送りつけたりはしませんから。

  • 2007/01/19 08:03

    トイレで手を洗う人と洗わない人がいるのに

    世の中には トイレを利用した後で手を洗う人と洗わない人がいる。 これはもう完全と…