厳島神社があえて壊れやすくつくられている件について

確かに台風が来る度に「壊れた」とニュースになるけど、
そんなふうに考えたことはなかった。

厳島神社は「わざと壊れやすくしてる」って本当? | エキサイトニュース

「世界遺産なのに、ちょくちょく壊れちゃっていいのかねえ」などと言うと、広島出身の友人は淡々とこう答えた。
「いいんですよ。そういうふうにつくられてるんですから(キッパリ)」

ずっと広島に住んでいるけど、
この「広島出身の友人」のような知識はなかった。
これって常識なのかな。

で、実際問い合わせたらどうだったかというと

全部が一気に崩壊するのを防ぐため、また、本体の「骨組み」のところを守るために、あえてガチガチにかためずに、水に浸かったところの部分部分だけを「犠牲」としているということらしい。

とのこと。なるほどのう。

神社の建造についての話だけど、
何だかビジネスとか人生とか
そういうあたりに通じそうな気が。

大雪が降ったとき、
頑なにまっすぐな杉が雪の重みで折れることはありますが
柔軟な竹は素直に重みを受け流すから折れないのです。

という、何となくありがたい感じの話を
地元のお坊さんから聞いたことがあるが、
これと似たような感じかなあ。

その時は子供心に何かがわかったような気がしたものだった。

その数年後、雪の重みでばっきりと折れた竹を目にしたとき
さらに何かがわかった気がしたのは言うまでもない。

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2 Responses to “厳島神社があえて壊れやすくつくられている件について”

  • ぶっちぃ

    2007/01/15 18:51

    そっち方面のことはよくわかりませんが、ガチガチなプログラムを作ってしまうと、問題点が発覚したときに修正するのが面倒。
    そういう話に近いと思います。

  • 2007/01/16 10:20

    > ぶっちぃさん
    自動車のフレームもそういえばこんな感じのような気がします。エンジンルームがぶっ壊れる代わりに致命傷を受けにくくなるというような。この発想、厳島神社の方が先だったんですね。