トイレで手を洗う人と洗わない人がいるのに

世の中には
トイレを利用した後で手を洗う人と洗わない人がいる。

これはもう完全と言っていいほどに分離していて、
洗う人は大地震でも起こらない限り洗って出るし
洗わない人は生きる死ぬに関わるくらいの事情がなければ洗わない。

で、トイレを出るときは同じドアノブを使うわけだ。

洗わない人は一向に構わないだろうが、
洗う人はせっかく洗った手で
洗わない人が使ったドアノブを触ることになる。
これがものすごく気になる人もいるのではないだろうか。

事実、ファーストフード店で
ペーパータオル越しにドアノブをひねり、
足でドアオープンをキープしつつペーパータオルを捨て、
ノブに触れることなく出ていくという努力をする人を見たことがある。

ごく簡単な解決策として、
ドアノブを二つ付けてみるというのはどうだろう。

「手を洗った人用」と「手を洗ってない人用」。

ポイントは、「手を洗った人用」は
かなり使いづらい位置に付けておくことだ。

そうすれば手を洗ってない人が
わざわざ「手を洗った人用」を使う可能性は低くなる。

もちろん
「俺のこの洗ってない手で『洗った人用』を汚してやるぜ！」
という悪意の人もいるかもしれないが、
要するに大切なのは手を洗った人の気分なので
誰もそれを知らなければ問題ない。

「このドアノブは手を洗った人だけが共用しているのだ」
と信じられさえすればそれでいい。

ドアメーカーの方、いかがでしょうか。
アイデア料は
もしいつの日か家を建てることになったとしたら
その時にドアを提供してくださればそれで。
いや、うちのノブは一つでいいです。