「SEO対策」という表現が変じゃない場合があった

昨日のこのエントリ

についた kazh さんのコメントがあまりに秀逸だったので引用。

提案書や見積費目などでは必ず「SEO(検索エンジン最適化)」と表記していますが、なぜかお客様は皆さん「SEO対策」とおっしゃいますね。やはり対策と付いている方が、何かに立ち向かってる感があるからでしょうか。

なるほどなるほど。
確かに「対策」だと立ち向かってる感がありますね。
だからつい使ってしまうのかもしれません。
そして、それに続くこの部分が
「SEO対策」という言葉の全てを物語っている気がする。

気のおけないお客様なら「SEO対策ってのはむしろ検索エンジン側がやることですよ」なんて笑い話でそれとなく正すようにしています。

それだ。kazh さん、それですよ。
「SEO対策」って変な言葉じゃないか、と思っていたが、
この言葉を使っても変じゃない場合が確かにあった。
SEO(Search Engine Optimization: 検索エンジン最適化)といっても
発言者が指しているものは千差万別だろう。
そのサイトが持っている価値ある情報の所在が
検索エンジンにより的確に伝わるよう最適化を施すのであれば、
検索エンジン側も大歓迎のはず。
「こういう性質を持ったこんな情報がここにある」
というのをどれだけ高い精度で抽出するかが
検索エンジンの性能において重要な部分だから。
それに対して、
文章内におけるあるキーワードの重み付けを意図的に操作しようという細工(1)
検索エンジンにとってノイズでしかないはず。
自然な流れの文章の中でキーワードが本来果たすべき役割を超えて
偏った形で際だたせようとする方策は
検索の精度を劣化させるから。

そういうノイズを排除するため、
検索エンジン側はこれまでにアルゴリズムを変更してきているはずだ。
これぞまさに「SEO対策」。
ホームページ屋さんがやることじゃなくて、
検索エンジンがやることね。
あ、ということはあれだ。
「SEO対策やります!」という広告は
「SEO対策対策やります!」なら意味がとおるわけだ。
あんまりやりすぎるとスパム扱いになって
検索インデックスから消されるけど。

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2 Responses to “「SEO対策」という表現が変じゃない場合があった”

  • 2007/04/21 14:54

    「○○対策」の変な使い方

    花粉対策 地震対策 荒らし対策 スパム対策 紫外線対策 少子化対策 アスベスト…

  • 2007/04/23 00:58

    # 本日の読み間違い(4/23)

    ネタ元: 「CEO対策」という表現が変じゃない場合があった – 頭ん中 CEO