Fast CakePHPは本当にFastなCakePHPの本だった

あきやんによる CakePHP の入門書
Fast CakePHP を読んでみた。
読んでからちょっと時間が経っちゃったけど気にしない。


あとで好き勝手言いたいので、
先に良いところを挙げておこう。

  • 1冊で全体像が把握できる。
  • 短時間で読める。
  • 技術書にしては小型なので、気軽に持ち歩ける。
  • あきやん先生の書いたコードが読める。(重要)

というわけで、入門にぴったり。
これから CakePHP をやってみようという人は
ただちに買ってしまっていいと思う。

が、褒めるばかりではアレなので
残念なところを2点ほど。

著者の一存では決められぬこともあろうとは思うのだが、
あくあまで個人的な感想なのでお許しを。

内容について

1冊で全体像を見渡そうという本の趣旨なのだろうとは思うが、
いまから CakePHP をやろうという人が読む本で
「PHPとは?」や XAMPP のインストールから始める必要があったのだろうか。
そのあたりに紙面を割いてしまっているのが残念。

構成ついて

この本で重要なのは
Chapter 4(入門CakePHP)と
Chapter 5(作ってみようCakePHPアプリケーション)
だと思うのだが、この順番がちと疑問。

Chapter 4 では具体的なメソッドが説明されているのだが、
フレームワークの予備知識なしにここを読んでも
何がどう動くのかわかりにくいのではないだろうか。

むしろ、Chapter 5 の具体的な例を見た方が
感覚はつかみやすいように思える。

入門者向けの本なので、Chapter 4 を見て
「あーわからん」と本を閉じてしまう人もいるかもしれない。
せっかくそのあとにわかりやすい例が示されているのに。
そのあたりが残念。

といったところだろうか。

ともかく、気軽に手っ取り早く全体像を把握するにはいい本だと思うので
CakePHP に関心があるけどなかなか機会がなくて、
という人にオススメ。

ところでこの本が出る数ヶ月前、あきやんに
「CakePHP の本出すんでしょ?出たら買うから!」
と言ってみたら、
「いや、まだ確定したわけじゃないから・・・」
という答えが返って来た。

実は何の根拠もなく試しに聞いてみただけで
本当にそういう話になっているなんて知らなかった。
心の中で「あ、本当に出すんか」と思ったのだった。

結果としてかまをかけるような格好になってしまったんだけど
謝罪の機会がなかったのでここで。ごめんね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

One Response to “Fast CakePHPは本当にFastなCakePHPの本だった”

  • 2008/02/28 19:01

    CakePHPのsaveメソッドでINSERTするつもりがUPDATEになってしまう場合

    例えば $tags に array(‘foo’, ‘bar’) と入っていて こ…