IDEA*IDEA のこの企画で
プレゼントしていただきました。ありがとうございます。
2人の幼い神によるいたずらで
主人公には次々と災難が降りかかる。
彼はそれを「そうきたか」
と思えるようなやり方で切り抜ける。
はっきり言って無茶苦茶。
設定も展開も無茶苦茶で
「なんだこりゃ」と思いながら読んだ。
「なんだこりゃ」と思いながらも
読むのを止められなかった。
そしてその「なんだこりゃ」があってこそ
最後のメッセージが活きてくる。
その無茶っぷりに引き込まれて
ついつい読み進めていってしまうこの感覚は
どこかで経験したな、と思ったら
著者の前作『夢を叶えるゾウ』のそれだった。
またやられたわけですね。
さほどごっつくもない文庫本で、
あまり身構えずに読める一冊。
特に自己啓発本をいろいろ読んできている人にいいかもしれない。
幼い神は
主人公の不可解な部分に何かを見つけようとする。
最後の最後に見つかったそれは
「なんだこりゃ」への答えであり、
そういえばずっと前から
常々忘れずにいようと思っていたはずのことだった。
さっき「身構えずに読める」って書いたけど、
身構えて読んだ方がいいかなあ。
その方が「なんだこりゃ」感が強くなって
余計に楽しめるかも。