モンスターペアレントの逆の存在

こういう人たちが話題になっていて
それをテーマにしたドラマまで放送されているようだけど、

モンスターペアレント – Wikipedia

モンスターペアレント (Monster parent) とは、学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返す保護者を意味する和製英語である。

その逆というか、
学校の指導を強烈にアシストする親に出会ったり
そういう人の話を聞いたりしたこともある。

子の教育というのは学校と親が協力して行うものであり
どちらかというと親の方が主体になる方がいいと思われるので
「アシスト」というのは変かもしれないけど、
まあ学校の方針と親の考えが
必ずしも同じ方を向いているわけじゃないから。

「センセー、わしがいつでも力になりますけえ!」
と言ってくれるような人はたくさんいるのだが、
もっと強烈に態度で示してくれる親もいる。

一番印象に残っている話は
残念ながら直接会ったわけではなくて
聞いた話なんだけど、たぶん実話。

ある学校では携帯電話を持ってくることが禁止されていたのだが
もちろん高校生がそんなのを素直に聞くはずもなく
まあかなりの生徒が持ってきていた。

鞄の中まで見たりするわけじゃないから
わからなければないのと同じことなんだけど
授業中に着信音が鳴ったらさすがに摘発されてしまう。

そこのお約束では
授業中に鳴らしちゃったら
いったん学校でお預かりして
保護者に来てもらってから返すということになっていた。

さて、ある生徒がそういうことになってしまい
お父さんに引き取りに来てもらったときのこと。

まあお呼びする教師の方も
申し訳ないような気持ちでいる。
誤って携帯の着信音を鳴らしたくらいのことで
わざわざ来てもらうわけだから。

ただそのお父さんは前述の
学校の指導を強烈にアシストしてくれるタイプだった模様。

すぐさま飛んできて
息子とともに深々と頭を下げ
説諭のようなものを黙って聞いたあと携帯を受け取ってから
「あとはこっちできっちりやっときます」
と言って帰って行ったという。

翌日担当の教師がおもしろがって
その生徒に「あの後どうなった?」と聞いたら
帰ってきた答え。

帰りのフェリー(島から通ってきてる子だったので)の上で
しばらく無言だったお父さんは
ポケットからおもむろに携帯を取り出し
そのまま海に投げ込んだという。

「学校やお友達に迷惑をかけるような物は持たんでええ」
ということらしい。

結局二度と携帯を持たせてもらえなかったその子は
少し気の毒な気がするが、
ともかくこんな頼もしい親もいる、という話。

こういうのは「モンスターペアレント」に対して
何と呼ぶのがよろしいか。

追記

本題と直接は関係ないから書かなかったんだけど、
コメントを見ていたら何となく
追記した方がいいような気がしてきたので。

「ヤ」で始まるアウトローな感じのお仕事に関わる方が
比較的多くいらっしゃる地域でのお話です。

お察しください。

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4 Responses to “モンスターペアレントの逆の存在”

  • Moon

    2008/07/26 22:19

    これはグレートペアレントと呼びたいところです。

  • Anonymous

    2008/07/27 07:16

    これも子供から見れば「モンスターペアレント」
    海に投げ捨てる必要がまったくない。
    学校に呼ばれた親の不満を子供にぶつけてる。

  • とおりすがり

    2008/07/27 07:46

    ベクトルが真逆に向いているだけで、これもモンスターペアレントでしょう。
    有害無益なことには変わりありませんので。

  • んー

    2008/07/27 23:05

    ちゃんと言葉で説得すれば済むことでしょ?
    そもそも安易に海にゴミを捨てるなよ。非常識だ