日本実業出版社様からのご賜本。
いつもありがとうございます。
あまりスポーツ観戦に熱心な方じゃないんだけど
ちょうどいまオリンピックをやってるからそれに関連して。
スポーツはもう科学的研究なくしては
結果が出ないようになってると思う。
才能が大きな要因であることは変わってないと思うけど、
トレーニング方法にしても試合での作戦にしても
より効率的な方法を科学的に追求して
その上に努力を積み重ねてなんぼ、という感じで。
水泳なんてもう素材工学の世界で勝負
ぐらいのところまで行っている。
ところが学習(オベンキョウの方ね)ということになると
いまだに精神論がやたらと幅をきかせているのはなぜだろう。
とにかく自分に喝を入れて、気合根性忍耐。
集中できないのは自分に甘えているからだ!の世界。
実際には
たいていの人はそんなに強くないし
最初の頃の燃えるような情熱は次第に弱っていくし
言い訳を探すのは簡単だしで
なかなか続かないことが多いんじゃないだろうか。
その前提に立って
じゃあどうやったらそんな弱い自分の脳と心が味方をしてくれるか。
そこのところをしっかりさせた上で、
努力するのはそこからだと思う。
ここで紹介されているのは
ほとんどが簡単な手法ばかり。
効率よく学習を進めるためのヒントがつまっている。
みんなが大好きなネットサービスを利用するものもたくさん。
技能や知識を習得したり資格を取ったりするのに
もう自分のやり方が確立されていて
結果もちゃんと出てるよ、という人には
この本は不要。そのまま続けたらいい。
ただ、努力がなかなか継続できないし
結果も出ないしで
自分のやり方、どうなんだろうか
とちょっとでも思う人は
一度目を通してみたらいいと思う。
自分に打ち克つのも大事かもしれないが、
自分を味方につけた方がきっと楽だし。
楽なの大好き。