みなさんこんにちは。
近所に小学校高学年くらいの男の子がいるんだけど
この子がとてもよい子だ。
例えばおうちに帰るタイミングがたまたま重なると
同じ方向に向かって歩く格好になる。
そういうとき、顔をあわせたら
「こんにちは」と言ってくれる。
「こんにちは」だけなら
取りあげるほどのことでもないと思う。
この子がよい子だなと思うのはその後。
「こんにちは」のあと何を話すわけでもなく
単に同じ方向に向かって歩くだけなのだが
別れ際に「さようなら」と言うのだこの子は。
これができる子はなかなかいないと思う。
「こんにちは」のときなら
挨拶できる子は多いと思う。
「人と会ったらこんにちは」というのは
おうちでも学校でもよく言われることだろうし、
顔は知ってるけど話をするほどでもない相手としばらく一緒に歩くという
なんとなく気まずいひとときを過ごすのに
何も言わないと余計やりづらいので。
ところが「さようなら」のときは
その気まずさから解放されるときだ。
別に何かを言わなくても
その後で妙な空気を吸うことになるわけでもない。
こういう場合に
あえてもう一回挨拶ができる子というのは
なかなかいないのではないだろうか。
何でもかんでも恥ずかしくなってくる年頃だと思う。
それでもちゃんとこういう挨拶ができるというのは
よいことだなあ、と思う。
誰も知らないであろう近所の子について
こんなに語ってどうすんだと思いつつ
感じがいいので書いてみた。
ではさようなら。