Amazon で別のものを探していて
何かの拍子にたまたま目に入ったんだけど
どうしても気になってそのままカートに入れた本。
カバーはあんまりそれっぽくないけど、マンガね。
ふらりとコーヒー屋に入ったらとっても居心地が良くて
そのまま通うようになったことがあるが、
まさにそんな感じ。
こちらは居心地じゃなくて読み心地だが。
読んでいたらコーヒーが飲みたくなった。
飲みたくなったというか淹れたくなったというか。
コーヒー好きな人が読んだら
この感覚をわかってもらえるんじゃないだろうか。
短編集のそれぞれの話に
毎回必ずコーヒーが出てくる。
挽きたて豆のペーパードリップだったり
缶コーヒーだったりサイフォンだったり。
それらが話の展開に大きく関わったり
ほんのちょっと味わいを添えるだけだったり。
それらが
著者の個性的な描画と絡み合って
独特の雰囲気を醸し出している。
雰囲気というよりは薫りか。コーヒーだけに。
読んでいたら
コーヒーの薫りが漂ってくる、
何とも心地よい一冊だった。
読みながらこぼしちゃったとかそういうことではなくて。