小学生のときにやった残酷なことを思い出した

小学校の社会科の時間では
地元の産業について習うことが多かった。

広島市内の交通に関する内容をやっていたときのこと。
叶谷先生が地図上の鉄道路線を示して
「これは何線でしょう」という問いかけをなさった。

正解は「山陽本線」なんだけど、
ある男子が勢いよくこう答えた。

「やまもと本線!」

「山陽本線」なのはわかっていたんだと思うが、
「山」の部分と「本線」の「本」がつながって
脳内で「山本本線」が生成されたのだろう。

彼にとって不運だったのは
クラスに山本さんという女の子がいたこと。

もうその瞬間に「あー○○、山本さんが好きなんじゃー」
という冷やかしが始まった。

叶谷先生の一喝ですぐに収まったが、
それでもそのできごとが「なかったこと」にはならない。
もう山本本線の彼は山本さんが好きだということにされてしまった。

こういうとき、いくら否定しても意味がない。
みんな本当にそう思っているのではなく
冷やかして遊びたいだけだから。

これが単なる言いがかりだったらまだいい。

もし彼が本当に山本さんに惚れていたとしたら
本当に悲劇だ。
彼が山本さんに話しかけることは実に困難だったろう。

自分が率先してはやし立てたわけではないが、
止めてあげることもできなかった。

本当に残酷なことをしたと思う。

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One Response to “小学生のときにやった残酷なことを思い出した”

  • 2008/12/27 17:33

    本当に山本さんが好きだったりした場合、冷やかされることがちょっと嬉しかったりもするので、あんまり悔やまないでもいいのではないかと思います。
    いや、私は経験ないですよ。ないですけれどもね。