誰が『仕事ができる人はなぜレッツノートを使っているのか?』を買っていくのか?

先日の「レッツノート×新幹線」イベントでは
ボールペンとかノートとか Panasonic の SD カードとか
いろんなおみやげを頂戴した。

いただいたから持ち上げるわけじゃないんだけど、
いつも SD カードなんかは
どこで作られてるのかもよくわからないようなのを買うのに
Panasonic ですよ。”MADE IN JAPAN” ですよ。
さっそくメインのカメラに入れて使ってみた。

さてそのおみやげの中に
本も一冊入れていただいていた。



仕事ができる人はなぜレッツノートを使っているのか?
山田 祥平 (著)

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「なぜ」という言葉はこういう使いかたをすると本当に強い。
事実であるかどうかを吟味すべきような内容についても
「なぜ」とつけるとそれは既に認められたことであるかのように見える。

でまあここではそれが事実かどうか確かめようがないので
同意も反論もできないんだけど、
そんなことよりその場でちょっと話題になったことについて。

「この本はどんな人が買うんだろう」という疑問が
これよりもう少しやんちゃな言葉で表現されていた。

もちろんこの本をたまたま手にとった人が
「そうか、レッツノートか!」
と思ってさっそくパソコン屋さんに走る
ということもなくはないだろう。

またレッツノートにしようかどうしようかと迷っている人が
「やっぱりレッツノートだよね」
と確信するために買うということも考えられる。

が、それ以外にもこの本の対象となりそうな人がいる。

レッツノートを買ったばかりの人。

それは、買ったばかりのレッツノートを使いこなすためではない。
それならもっと具体的に教えてくれる本がいくらでもある。

そういう人がこの本を読むとしたら、その目的は
「自分の選択は間違ってなかった」と確信するため。

「顧客は2回カタログを見る」という有名な話がある。
1回目は購入前、2回目は購入後。

高価なものを買った人は
その決断が正しかったんだと自分に言い聞かせるため
買った後でもう一度カタログを見て
「やっぱりいい買い物をした」と
安心しようとする心理が働くのだという話。

ところがカタログには
客観的事実から逸脱することや
何の根拠もないことを書くことはできない。

仕事でバリバリ活躍するためには
どうしてもこの買い物が必要だったんだよ、
これじゃないといけなかったんだよ、
と納得させてくれるような主観的判断は
残念ながらカタログには掲載されない。

そこで本書の出番となるんじゃないだろうか。
何せ『仕事ができる人はなぜレッツノートを使っているのか?』だから
もうこれを手にした時点で
「仕事ができる人はレッツノートを使っている」
ということは事実として認められたようなものだ。
やりましたね。

ただ残念なことに
「仕事ができる人はレッツノートを使っている」
が仮に事実であったとしても
「レッツノートを使うと仕事ができるようになる」
ということにはならない。
逆必ずしも真ならず。

読書もいいけど、
せっかくいいパソコンを買ったんだから
早く使いこなせるようになってしっかり仕事で活用して
「できる人」率を高めるのに一役買うともっといいですね。

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