エレベーターのボタンに施されたもう一つの配慮

エレベータ内の
側面のやや低い位置につけられたボタンには
こういう配慮がなされているとのこと。

☆小さな優しさ☆|訪問福祉理美容H,R,K

もちろん、車イスに乗った方が押し易い高さに設置されているのですが
実はあまり知られていませんが、高さ以外にもう少し工夫がされています。

それは…

この高さの開閉ボタンを押して、ドアを操作した場合…
・「開」ボタンを押してから、実際にドアが開くまでに少し時間がかかります。
・ドアの開いている時間が、若干長くなります。

これは車イスに乗った方を、転倒等の事故から守る為に
なされた工夫の一つです。

これは知らなかった。

確かにこのボタンは
主に車イスに乗った人が押しやすい位置につけられているのであり、
ユーザーのことを考えれば
こういう動作をするのは当然かもしれない。

が、サービスを提供する立場として
このエレベーターのような配慮ができているかと問われたら
そこまで思い至ってないことも多い気がする。

例えばウェブサイトのデザインをするとき、
ネットに慣れてない人が発見しやすいように
リンクをわかりやすいところに置くというのはよくやるとしても、
じゃあそもそもその位置にあるリンクをクリックする人は
ネットに慣れてない人である可能性が高いのだからと
リンク先での文言や説明の仕方にまで配慮できているかどうか
もう一度確認しておきたいところ。

ユーザービリティというのは
いかに usable であるかが大切なのであって、
findability や clickability で終わってしまったらもったいないですね。

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2 Responses to “エレベーターのボタンに施されたもう一つの配慮”

  • Genico

    2009/05/18 20:52

    会社のエレベーターのこのボタンには「車イスの方以外は押さないでください」というテプラが貼ってあるのですが、こういうことだった…のかな。でも込んでいる時などは手が届きやすいのでついつい押してしまいます。
    エレベーターの奥に鏡がついていることがありますが、あれは車イスの方にとってはとても便利なんだそうです。使う立場にならないとわからないことって多そうですね。

  • 2009/05/19 00:27

    知ってました。
    むやみに車いすマークのパネルで(中も外も)操作すると運行スケジュールが狂います(正確には切り替わるというべきかもしれませんが)。
    多くの人がこっちのボタンの方を押したがりますよね。
    「このエレベータ頭悪い」とか思うときは誰かが車いすマークのパネルのボタンを押しているせいかも知れませんよ。