テレビに関する話題を見ていると
やらせやら捏造やらそういうのがよく出てくるけど、
これは何も最近になって増えたわけじゃないと思う。
あの画面に映っているのはショウであって
昔から作って流して楽しんでもらうというものだったんじゃないだろうか。
昔はそれほど話題にならなかったのが
最近よく取り沙汰されるのは
昔の人がやらせに捏造や気づいてなかったからじゃなくて
単に寛容だったからじゃないかという気がする。
秘境に潜入して幻の珍獣を見つけてくるような番組があったけど、
当時だってそれを茶化す歌が流行したぐらいで
みんなあれはショウだってわかってたと思う。
それでも伝説の巨大生物を見つけたから
今週は拡大枠でお送りするよというのがあれば
ちょっと急ぎめに晩ごはんを食べて家族で楽しんでいた。
洞窟の中の白骨がやけにぴかぴかだろうが
未開のジャングルに自動車のタイヤの跡があろうが
そんなことは「あーおもしろかった」の一言でなかったことになっていた。
寛容というより、ショウの楽しみ方を知っていたということか。
あまりに巨大なメディアなので
今の時点ではその責任を無視することはできないかもしれないけど、
もし「ショウはショウとして見たらいいじゃないか」と
全ての人が思うようになれば、それはそれでいいような気もする。
たとえばミュージカルを観ている最中に
「こんな場面で歌うなんておかしい!」と叫んだりはしないように。
いやならみなきゃいいだけだしね。
2009/05/08 10:13
エンターテイメントとしてのやらせか、情報伝達としてのやらせかについてきっちり区別できるなら、やらせはあり……というか、無いとエンターテイメントなんて成り立たない部分がありますからね。
前者の場合は、格闘技(特にプロレス)なんかは、本気の本気で壊しにいったら競技として成り立たなくなるだろうし。
日常で「本当はそう思っていないけど、場の空気を悪くしないために同意しておく」なんてレベルにまで考えられますし。
逆に報道やニュースなどは、何よりも「情報の正確性」が求められる質のものに、捏造を加えてしまうととんでもない詐欺になります。
極論、100円の物を「それは200円ですよ」とわざと誤認させて、相手から余分な金を取るようなものですから。
伝える方はもちろん、見る方もそこの線引きをきっちりしておくべきことだと思います。