映画『アバター』を見て3D映画について思ったこと

2010年01月03日 12:39映画

年末に映画『アバター』を見てきた。

予告編などを見た時点ではさほど関心がなかったんだけど
これが 3D 映画らしいと知って俄然興味が湧いてきたので。

3D 映画自体は世界初でも何でもないらしいんだけど
その出来映えがこれまでのものとは一線を画するとのことで
これは見てみたいと思って早速チケットを取った。

内容について

現在上映中の映画でもあるし
そもそも物語の内容について書くのはあまり好きじゃないので
内容については「おもしろかった」というだけにしときます。
ネタバレ禁止法推進派です。

3D 映画を見て思ったこと

いくら説明したところで
もうこれは実際に見ないとわからないんだけど
本当に見事な映像だった。

『マトリックス』を見て「映像すげえ」と言っていた頃が懐かしい。
いやマトリックスの映像もすげえんだけどそういうことじゃなくて。
酌み取ってください。

「3D 映画」と聞いて、最初は飛び出す映画なのかと思ったけど
飛び出す映画というよりは奥行きのある映画だった。
スクリーンの向こう側に別の世界が広がってる感じ。

まあ飛び出すのはびっくりさせるのにはいいけど
臨場感や自然さや世界の広がりを求めるならこっちになると思う。
スクリーンから自分までの距離には限界があるのに対して
向こう側には無限の広がりを持たせることができるし。

人によってはこの映像に慣れるまで少し時間がかかるようで
始まって少し経つまでは何となく違和感があるみたいだけど
しばらくしたらもうその世界に引きずり込まれる。

実際に見て感じたのは、
これから 3D 映画がどんどん増えていくだろうということ。
作品の雰囲気によってあう / あわないがあるだろうけど
映像を楽しむ要素を持った映画は
ほとんどが 3D になっていくんじゃないだろうか。

これができたら 3D映画はもっと素晴らしい

今の段階でも 3D 映画は十分おもしろい。
ただ、これができたらもっとおもしろくなるな、
と思うことがあるので書いてみます。

実はすでに実現可能なのか
理論的には可能だけど実現できていないのか
いまの時点では可能性すら見えてないのか
そのへんは全然知らないんだけど
いずれできるようになることを願いつつ。

  • メガネなし

    『アバター』の 3D 版を上映している映画館に行くと
    劇場の入り口で専用のメガネを渡されて
    これを装着して見ることになる。
    メガネの写真は取り忘れたのでこちらを参考に。

    どういう仕組みで立体視ができているのか
    技術敵にちゃんと理解してないんだけど、
    見に行った映画館でやっていた方式では
    たぶんメガネの真ん中あたりにあるセンサーが
    スクリーンからの信号を受けとって
    左右の目で見える画像を高速で切り替えてるんだと思う。
    違ってたら教えてください。

    現時点ではこれを使って左右の目に別々の画像を見せてるのを
    メガネなしで実現できたら素晴らしいと思う。

    やっぱり何かを装着しているぶん不自由さはあるし
    変なところに力が入って、人によっては肩が凝るなどするし
    普段メガネをかけてる人はその上から装着するから
    メガネメガネになっちゃうし。

    ビックリマンのシールみたいなのを進化させたりできないのかな。

  • 自由なフォーカス

    平べったいスクリーンに映したものが立体的に見えるというのは
    革命的なことなんだけど
    映像のピントについては従来のものと同じ。

    どうやって見ても
    撮影時にカメラのフォーカスが合っている部分が鮮明に、
    そうでない部分がぼやけて見える。

    実際に立体物を見る場合は
    自分が見たいと思った部分に焦点を合わせて見るので
    そこが 3D 映画と現実世界の視覚との大きな違いだと思う。

    奥行きを持った映像のどこにフォーカスを当てるかも
    観客の視覚で自由にコントロールできたら
    映像としての完成度は飛躍的に高まると思う。

  • スクリーンの枠を超える

    これはもう映画だから当たり前なんだけど
    スクリーンの枠の中にしか映像を再現することはできない。

    今回はあえてスクリーンの大きな劇場の比較的前寄りの席を取ったから
    かなり大きく見ることはできたけど
    それでも映画の映像以外のものが目に入る。

    臨場感について言えば
    視野率100%の映像で見ることができたら素晴らしい。

  • すでに撮られた映画の 3D 化

    何か『タイタニック』を 3D 化するとか言ってるから
    これはもう映像の再処理だけでできるのかな。
    それとも一部撮り直して合成なのかな。よくわかりませんけど。

    アイアンマンとかトランスフォーマーとか
    マシンの派手なアクションを見せる映画なんて
    3D で作り直せたら面白そう。

これからが楽しみ

なんでもかんでも 3D というのは違うと思うけど
確かに 3D で見た方が遙かに面白い作品はたくさんありそう。

いずれあれかな、パソコンの画面も 3D で見られるようになって
「世界初の 3D ブログ！」なんかも出てくるのかな。
意味わかりませんけど。

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