京都で四国八十八箇所を巡ってきました。
四国の八十八箇所というのは有名な巡礼の地ですね。
空海(弘法大師)ゆかりの88カ所の札所。
この88カ所を巡ることを遍路、
遍路を行う人をお遍路さんと呼んだりしますが、
なかなかこれの全行程を巡るのは大変です。
大変だからこそ意味があるのかもしれないけど、
交通機関が発達した現代ならまだしも
昔はそもそも四国まで行くだけでも大旅行。
そこでまた全行程を歩いて巡るなんていうのは
なかなかできることじゃない。
というわけで1827年、仁和寺の境内にある成就山に
四国八十八箇所霊場を小規模に再現した巡礼地がつくられました。
要するに88の札所の出張所みたいなものをひとつの山に集めて
京にいながらにしてすべての札所を一気に巡れるコースを作ったもの。
おもしろそうなので行ってみました。
まずは仁和寺に到着。
門には阿形と吽形がおわします。
仁和寺の境内を抜けて裏山に回ると、遍路スタート。
ここから先は阿波の国です。
一番札所はこんな感じ。
すぐ先に二番札所。ちかい。
ちょっとこれが何番目だったかは忘れましたけど、
札所と札所の間はこんな感じ。
手前のやつの次が奥に写ってるやつです。
道は、整備された平坦なところもあれば
坂道や階段になっているところもあります。まあ山ですから。
上の方には少し岩場になってるとこもあったから
運動靴などで行った方がいいかも。
ホラ貝禁止だそうです。
かなり立派な造りの札所もあるけど、
控えめなのもあります。
崩れちゃって再建待ちのもあるのかな。
土佐の国は修行の道場。
四十番札所から愛媛に入ります。
途中、景色のいいところが何カ所かあるので
お弁当を食べるのにちょうどいい。
これは四十八番札所のあたり。
讃岐の国まで来ました。
そしてついに八十八番目。
ラストのお堂はさすがに立派です。
全行程を歩いて、だいたい2, 3時間ぐらいかな。
暑かったけど、木陰が多くて日差しはあまり気にならなかった。
山だから当然坂道も多くて、軽く運動した気分です。
熱心な気持ちはあるけどなかなか本場を巡るのは難しいという
本来の目的を持った人だけじゃなくて、
ここを作った人や巡ってきた人たちの思いを感じてみたいとか
信心はともかく歴史的興味で見てみたいとか
単に運動不足を解消しに行きたいとか
いろんな人がいると思うけど、
ともかく八十八カ所の縮小コピーがきっちりとつくられていて
実に興味深い場所でありました。
最後は仁和寺を出たところにある「いっぷく茶屋」でかき氷。
ふわふわの氷でおいしゅうございました。
「暑い日に遍路を巡った後で氷を食べる」という目的でもいいかも。