この8月に富士山へ行って、
件名にあるような経験をしてきたのでそのときのことを。
気づいたらもう1ヶ月経っちゃってるんだけど
次回への備忘録も兼ねて書いてみます。
登山口へ向かう
富士山の登山ルートは主に4つあって、
今回は「富士宮ルート」を行きました。
スタート地点の標高が最も高く、最も道のりが短いルート。
新幹線の新富士駅から10:20発のバスに乗って登山口へ。
途中で富士山本宮浅間大社に寄ってくれます。
「あさまたいしゃ」ではなく「せんげんたいしゃ」ですか。
全国にある浅間大社の総本宮で、富士山をご神体とする神社。
前にも書いたけど、富士山の山頂はこの神社のものらしい。
境内にはたくさんの鶏がいて、あちらこちらで元気に鳴いてます。
神社からバスに戻るとき気づいたんだけど、
このバスは天ぷら廃油の再生燃料で走ってるらしい。へー。
富士宮口に到着
新富士駅からおよそ2時間で富士宮登山口に到着。
ここは五合目にあたるところで、標高は2,400メートル。
山頂との標高差は1,376メートル。
いきなり雨で霧も出とる。
麓の方を向くともう真っ白で何も見えません。
だいじょうぶなんですかねこれ。
とりあえず五合目の山小屋でお昼ご飯をいただきます。
お盆にのっている200円から
きつねうどんが800円だったことがわかる。
登る
13:30ごろから行動開始。ゆっくり登ります。
霧。
霧。
霧。
道中ずっと小雨と霧。
このルートは晴れていればとても見晴らしがいいらしいんだけど
視界に入ってくるものといえば岩と霧だった。
高山植物がかわいい
それでも、岩の合間から顔を覗かせる高山植物が心を和ませてくれる。
白っぽい花とか
赤っぽい花とか。
富士の赤土にも逞しく生える。
岩の下からも生える。
植物を見つけたら何だか調べられるように
一応写真つきの資料も持って行ってたんだけど
雨の中で取り出して見る心のゆとりがなかったので
どれが何だかわかりません。
少し晴れた
ほとんど雨と霧だったんだけど、
ほんの少しだけ晴れ間があった。
たくさんの人が色とりどりのザックカバーをつけて歩いているので
カラフルな列ができてた。綺麗。
9合目に到着
夕方に9合目へたどり着いた。
この時点で標高3,460メートル。頂上は目前です。
この日はこちらの山小屋に泊まって
ご来光を見るため午前1時ごろから山頂を目指します。
普通に登ったらさほど時間はかからないから
こんなに早い時間から出る必要はないんだけど
この時期の富士山は登山者が多く
特に富士宮ルートは登りと下りが同じ道なので混雑するとのことで
余裕を見て早めに出発。
山小屋でいただいた晩ごはん。カレー。
おいしゅうございました。
暴風雨に襲われる
出発が早いので、午後7時には就寝。
ところが午後10時ごろ、激しい音で全員が目覚めた。
強烈な雨と風の音。はい暴風雨です。
ちょっとわからなかったんだけど、雷も聞こえたらしい。
朝まで寝たり起きたりしながら様子見をしてたんだけど
一向に収まる気配なし。
山小屋で朝ご飯をいただくことに
ともかくお腹が空いてきたので朝ご飯。
予定なら山頂で食べるはずだったんだけどそれはかなわず。
食べられるときに食べとかんとね。
もちろん食べ物も飲み物も持ってきてるけど
小屋の寝泊まりする場所は飲食禁止なので
食堂に移動してお弁当をいただく。
1,000円。
普段すごしている場所だったらこれで1,000円は高いと思うけど
ここまで持ってくるコストと、もちろん無駄になっちゃうリスクと
なにより雨風邪をしのげる場所で安心してご飯が食べられることを考えたら
妥当な値段だと思う。
下山を決意
みんなの経験と体調を考えつつ
ウェザーニューズの雨雲レーダーと相談した結果、
これはもう下山しようということで一致した。
山頂はもうすぐそこという位置まで来ていたので
本当に残念だったんだけど、
無理して登っても仕方がない。
「引き下がる勇気も必要だ」と
何かかっこいい感じのことをいいつつ、
雨が少し落ち着いてきた午前7時、下山を開始。
ときおり風にあおられることもあったけど、
全員無事に五合目まで戻ることができました。
また次回
たぶん富士山は逃げないので、
次のチャンスを待ちましょう。
ということで、その時のためのメモでした。
2011/09/20 23:28
きっと山頂登頂は次回にとっておきなさい、というお告げですね。
無事にお戻りになられたことをお喜び申し上げます。