英語と話す人とお寿司を食べに行ったとき
これは確かに誤解が生じやすいな、と思うことがあったので。
ガリに注意
「ガリ」の話です。
お寿司屋さんで出してもらえるショウガの甘酢漬けね。
話していて、どうもおかしいな、と思ったら
「ガリ」と言ったのが garlic
と伝わってた。
確かに似てます。ガリとガーリック。
カタカナで書くとだいぶ違うけど、英語で口に出すと似ている。
ショウガもニンニクも「風味づけに使う植物の何か」だし。
伝わらなかった理由
「ガリといって、生姜の酢漬けだよ」
と話したんだけど、それでもしばらく伝わってなかった。
これ、伝える側と受け取る側と両方の問題じゃないかと思います。
伝える側は garlic と受け取られたなんて思ってなかったから、
「ショウガだ」と言った時点でもう生姜として伝わったと思い込んで
「ああ、garlic ね」という相づちをちゃんと聞いてなかった。
受け取る側は「ガリ」が garlic
に聞こえた時点で
もう頭の中ではニンニクの像ができあがっているので
直後に「ジンジャーね」と言われても即座に修正がかからない。
何と言えばよかったか
たぶん、伝えるときの順番に気をつければ
誤解を生む可能性は低くなるんじゃないかと思います。
「ガリと呼ばれるもので、酢漬けのショウガです」じゃなく
「酢漬けのショウガで、ガリと呼ばれています」なら
先にショウガであることが伝わるから
ニンニクのイメージが固定されることはないんじゃないかな。
本来は使わなくてもいいんだけど
そもそも「ガリ」というのは元々お寿司屋さんの符牒であって
客の側は素直にショウガと呼べばよさそうなものなんだけど、
ここまで一般に浸透したらもはや避けて通ることのできない単語ですね。
知識としては知っておいた方がいいので
- お寿司屋さん独特の表現で、醤油が「ムラサキ」とかお茶が「アガリ」とか呼ばれることがあるよ
- だけど自分が言うときは「醤油」「お茶」でいいよ
くらいにお伝えするんだけど、
何か「ガリ」だけは普通に「ショウガ」と呼んだら
「それはガリというものだよ」と訂正されちゃいそうな気がします。