メールを Markdown で書くようにしたらやたらと捗ってもうやめられない

Markdown ありますね。軽量マークアップ言語のひとつ。

書きやすさと読みやすさを指向したテキストの記法で、
HTML に変換できるような書式になってるやつです。

プレーンテキストで書きつつ
HTML によるマークアップを意識することができるため
論理構造を持った文書を書くときに便利。

記法の例はこちらを参考に。

いまこの記事も Markdown で書いてるし、
PHPエンジニア養成読本』の原稿も Markdown で書きました。

メールを Markdown で書く

さて Markdown は

  • プレーンテキストで書ける
  • 論理構造を表現できる
  • そのまま読んでも意味がわかる

ということで、
これメールの本文で使っても面白いんじゃないかと思って書いてみたら
それはそれは便利だったので最近よくやってます。

相手がそのために Markdown ビューワを起動することはないだろうけど
そのまま人間が読んでも構造はわかるし
プレーンテキストに各自でがんばって装飾するより
Markdown に統一した方が悩まずにすんでいい。

もちろんこんなことしなくても、
HTML メールなら実際に装飾ができますね。
でもあれめんどくさくないですか。
テキスト打つだけでいいならその方が楽だと思うんです。

メールで使えそうな Markdown 記法

Markdown にはいろんな記法があるけど
メールで使うとしたらこのへんかなと思うのを挙げてみます。

見出し1

いちばん大きい見出し
=================

HTML の <h1> になるやつですね。
いまのおやくそくだと h1 はひと文書にひとつという制限はないので
メッセージ内の大きな項目をこれでまとめたらいいんじゃないかな。

ただしひとつのスレッドで複数の話題が同時進行するのは避けたい。
あくまでそのメッセージの話題から外れない範囲で
項目を切り分けるのに使う程度にした方がいいと思います。

見出し2

次に大きな見出し
—————-

これが <h2> になる。中見出し。

見出し3

### その次の見出し

これが <h3> で、
h1h2 使わずにこれだけ書くこともよくあります。

箇条書き

* これが箇条書き
* ふたつめ
* みっつめ

そのまんまですね。箇条書き。
この書き方は順序なしのリストになるやつで、
番号つきリストにする場合は

1. 1件め
2. ふたつめ
3. みっつめ

こうですね。
実際には連番で書かずに全部 1. でも
Markdown では連番扱いになるけど。

引用

> 引用もメールでよく使いますね。
引用ブロックの最初に > を書くだけ。

こう書いたブロックが <blockquote> で囲まれる格好。
メールでも伝統的に > を使うからわかりやすいと思います。

強調

強調したい箇所をアスタリスクではさむ。
こうやると *この部分が* 強調されるルール。

もっと強調したいときは ** で。
いずれも前後にスペースがいるので注意。

文書自体が整う

ひとことで済むようなメッセージなら、こんな細工は不要だと思います。

でも一通のメッセージに含まれる話題のボリュームがある程度のサイズになる場合
文書全体の構造を明確にして書かないと
話題がとっちらかってわかりにくくなったり
無駄に長くなったりしがち。

マークアップを意識することの一番のメリットは
話題が整った文書を書きやすくなることだと思います。

見出しに書いたことといま言おうとしていることがずれているようなら
それはだいたい自分の考えがまとまっていないことの表れなので
そもそも自分は何が言いたいのか考え直すといいかもしれません。

もちろん Markdown に限る必要はなくて
整ったメッセージがかければ何でもいいんだけど、
ともかくひとつのメッセージ内に3つのプロジェクトの話が混在する
罰ゲームみたいなやりとりが減るといいなと思います。

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