「お持たせ」という言葉がありますね。
恥ずかしながらこれまで「『手土産』の上品な言い方」ぐらいにしか捉えてなかったんだけど、ちょっと違うみたい。
来客を敬って、持ってきた土産物をいう語。
つまりは手土産なんだけど、家の主の方が、お客さんに持ってきてもらったものについて言うときに使う言葉なんですね。
具体的にどういう場面で使うかというと、
多く、その客へのもてなしにその品をすすめるときに使う。「―で失礼ですが」
これはわかりやすい。
ちょうどこないだうちへ遊びに来てくれた友人がケーキを持ってきてくれたのでコーヒーを淹れてそれを一緒に食べたんだけど、そういうときに「お持たせで失礼ですが」などと言うとそれっぽかったわけですね。言わんかったけど。
ただ「補説」としてこうも書かれてました。
近ごろでは、客が持ってきた土産物を受けた側からいうのではなく、「このお菓子がお持たせに最適です」のように、客が持って行く手土産の意で使うことが増えている。
この使い方が広まると、もう迎える方と訪れる方とどっちにとっても「お持たせ」になってきますね。
要するに「『手土産』の上品な言い方」だ。