PC を使う人でカフェが満席になる問題について

以前は毎月ぐらいのペースで「かいはつカフェ」というイベントを開催していたこともあり、ひとり日帰り開発合宿などと称してカフェでプログラムを書いたりもしてました。

その頃はさほどでもなかったような気がするんだけど、最近カフェと呼ばれるところに行くとパソコンを開いて何か作業してる人が多くなってきた気がします。

そして、パソコンを使った作業でカフェを長時間利用する人だらけで満席になり、他の人が席を利用できないという自体も多く発生してるみたい。

困りますね。カフェを利用したい人はたくさんいるのに、席が空いてない。

もちろん多くのカフェでは利用時間に制限が設けられてはいないし、また長い時間滞在するのは何もパソコンで作業する人だけじゃないと思います。読書だっておしゃべりだって小説の原稿を書くのだって何時間も続く。

それでもまあパソコンでの作業は何か違う感じがするというのもわかる気はします。

読書やおしゃべりはもともとカフェで行うこととして認識されてるんだけど、パソコンでの作業はあまりに急に増えたせいかもしれない。

あるいはカフェは社交の場や安息の場であって、仕事をする場所として使うのとちょっと違う、という感覚もあるかもしれない。

さて先日のこと、ちょっと座ってコーヒーでもいただこうか、と思って街なかのカフェに立ち寄ると、入り口の所にこのようなことが書かれてました。

少しでも多くの方にご利用いただくため、本日は10時から18時まで、PC を使っての作業と勉強を禁止とさせていただきます。

「させていただきます」はまあ気にしないことにして、ついにパソコン禁止令きましたね。

「本日は」とあるように、常にそうなわけじゃないみたい。この日は週末だったから特にお客さんが多いんだと思います。

なんか「勉強」も含まれてるけど、両者がセットになっているところがこの問題を理解する上でだいじなのかもしれない。

ともかく、禁止とのことなので気になってるコードの続きを書くのはやめて、少し本を読んで帰ることにしました。

難しいところだと思うんですよこれ。カフェの人だって、できることなら「禁止」などとは言いたくない。でもパソコンの人や勉強の人だらけになったら、確かに利用できる人が少なくなっちゃう。

ひとつの対応として、こんなことをやってるカフェがありました。

墨田区の本所というところにある SUNSHINE STATE ESPRESSO というカフェ。ドリップコーヒーもエスプレッソメニューもたいへんおいしくて、居心地のよいお店です。

これはひとつの解決方法かもしれないな、と思います。30分600円が高いか安いかはまあひとそれぞれの感覚だけど、この値段で電源もネットも使えてコーヒー飲み放題ならなかなかいいんじゃないかな。飲み放題っていうほどたくさんは飲まんけど。

まあ2時間の滞在で2,400円となると、他のカフェに比べたら高額かもしれませんね。でもこれが「30分ごとにひとつくらいは注文してほしい」だったら「ですよね」としか言いようがない。

何よりこれを利用すれば何を気にすることもなく堂々と電源とネットを使いながら自由な作業ができる。特に短時間の利用ならなかなか魅力的だと思います。

さていまのところカフェを経営していないので客としての態度の方が身近な話なんですけど、まあこれは「節度をもって」ということになりますね。

そもそもみんなが「まあそれくらいなら」と思ってもらえる程度で利用してたら「禁止」なんていうことにはならなかったはず。コーヒー1杯で5時間も粘られたら、そりゃお店の人もたまりませんね。ごめんなさいもうしません。

居心地の良い場所を居心地の良いままにしたかったら

ぐらいは必要なんじゃないかな。

まあ前述の「今日はパソコンと勉強は禁止で」のカフェで堂々とパソコンを広げて作業したり教科書やノートを広げて勉強したりしてる人がたくさん、本当にたくさんいたことを思うと、快適な場所をみんなで守るというのはなかなか難しいことなのかもしれない。