ちょっと前に引っ越しをしたんですけど、そのとき引っ越し屋さんにエアコンの移設をお願いしたら、新居に設置されるまで5週間かかってしまいました。
引っ越した
少し前、今年のまだ寒かったころに引っ越しをしました。
過去には友人の力を借りて自分でやってみたこともあるんだけど、引っ越し屋さんにお願いしたらそれはそれは安心で楽ちんなのでもう自分でがんばるのもうやめ。やっぱりプロすごい。
そのとき、当然ながらエアコンの移設もお願いしたわけですよ。あれこそ素人ががんばってやることじゃない。
エアコン移設の手順
エアコンなどの電気製品を移設する場合、引っ越し屋さんが自力でやるんじゃなくて、提携している専門の業者の方にきてもらう恰好になります。提携というか、今回のは引っ越し屋さんのグループ会社だけど。
- 運ぶ係の人が来る前に専門の人がきてエアコンを取り外す
- 運ぶ係の人がエアコンを新居に運ぶ
- 専門の人がきてエアコンを取り付ける
普通に考えたら、引っ越しの当日には移設が終わります。
クリーニングの提案
上記 1 のところで、エアコンの専門の人から「クリーニングをしてはどうか」と提案を受けました。
もう何年も使ってるやつで、掃除はしてるつもりだけどどうしても内部までは手が届かず、奥の方は汚れたりカビが発生したりする。
常々「エアコンクリーニングを頼まないとなあ」と思ってたところでの引っ越しです。普通にクリーニングを頼むと壁についてるエアコンの前や上から専用の機械と洗剤できれいにしてくれるんだけど、今回なら取り外してるから分解洗浄ができる。
それができるのは確かに今しかないな、と思ったのでお願いすることにしました。まあ料金はそこそこするけど、やるなら今だ。
なるほど引っ越しのときはそういう営業ができるのか。
繁忙期
しかしまあ引っ越しのハイシーズンにさしかかっていて、引っ越し屋さんもエアコンの業者さんもクリーニングの工場も繁忙期なわけですよ。引っ越し代も空いてる時期よりはだいぶ高くてそれはまたべつの機会に書けたらなと思うんだけど、ともかくみんな手一杯。
エアコン本体を引き取ってクリーニング作業をしてまた取り付けられるまで10日ほどください、とのことでした。
エアコンを主要な暖房器具として使う生活をしていて、まだ寒い時期に10日間エアコンなしは辛いなあ、とは思ったんだけど、ここでがんばっておけばこの先、臭いの心配もなくきれいな空気で安心して暮らせます。半年後に帰ってくる夏のことを思えば、いまやっておいた方がいい。
その間のしのぎ方
もともとエアコンとデロンギのオイルヒーターを併用していたので、その間はオイルヒーターにフル稼働してもらうことにしました。電気代はかかるけど仕方がない。
ところがオイルヒーターというのは暖かくなるのに時間がかかる。いい状態になるまで数十分とか1時間とかそれくらいかかるので、これだけで暮らすのはちと辛くなってきました。
そこでヨドバシカメラへ走り、実際には走ってないけど、ともかくすぐに暖かくしてくれるものを買いました。
そういえばセラミックヒーター買ったのはじめてだった。これ思ってたより優秀で、電源をいれたらすぐに温風が出てきます。広い部屋には向かないけど、足元さえ暖かければなんとかなる。
まあこれらを組み合わせても部屋全体を温める能力ではエアコンにかなわないんだけど、ともかくこれで何とかやっていけそうです。
10日後
さて待ちに待った10日後、やっとエアコンが帰ってくる日です。
移設は2台お願いしていて、まずはどちらかと言うと小型の方から設置してもらいました。
設置はぶじ完了。これで暖かくなるぞ。
さて一番広い部屋に取り付ける、大きい方のエアコンの番。
ところが業者の方の手が止まります。
割れている。エアコンの外装部分が割れていました。
破損
その方が言うには、クリーニングの工場へ運ぶ時にはまた別の運送屋さんにお願いしてるんだけど、そのときに落としてしまったらしい、とのこと。まあそのへん見てないんで何が真相かは知りませんけども、ともかく現実に間違いないのはこれから取り付けるはずのエアコンが破損しているということです。
まあ外側にヒビが入っている程度なら構わないんだけど、どうやら内部の部品まで損傷しているとのことで、さすがにそのまま設置するわけにはいきません。せっかく帰ってきたのに、また連れて行かれました。
連絡
その晩にエアコンの業者さんのクライアント対応の係と思われる方からあらためて電話で連絡が入って、開口一番ものすごい勢いで謝罪されました。
まあ誰のせいかは知りませんけど、少なくともあなた個人の責任ではありませんしどうか頭をお上げになって。これからの話をしよう。
まとめると
- ごめんなさい
- もちろん無償で修理します
- 外装と中の部品を交換しないといけないので、メーカーから取り寄せるまで待ってほしい
という内容でした。
他に選択肢がないので、まあ待ちますよそれは。
1週間後
その後1週間が過ぎても何の連絡もないので、こちらから電話をかけてみました。この時点での状況としては、メーカーに部品の在庫を見てもらってるけどまだ返事がない、とのこと。
そしてその日の晩にもう一度「今日メーカーから回答がありました」という電話がかかってきました。こちらから状況を聞いたその日にメーカーから回答があった、というのが偶然なのかどうかはわからないけど、ともかく状況としては、古い機種なので部品の調達にもう少し時間がほしい、とのこと。
さらに数日後
部品の状況がはっきりしました。結論として、内部のパーツは取り寄せられるけど外装はもう作ってないもので、手に入らないもよう。
「中の部品は取り寄せて新しいものと交換します。外装については、うちで可能な限りきれいに補修をするのでそれで許してください」という趣旨のお話でした。
まあないものは仕方がないしひび割れもそんなに派手ではなかったので、ちゃんと機能してくれればいいですよそれで。
「今回たいへんご迷惑をおかけしましたので、もともとご依頼いただいていたクリーニングのお代については・・・」と言われたので「おお、無償にしてくれるのかなそれはありがたいな」と思ったら「5,000円引きということにさせていただければと」でした。
5,000円かあ。エアコンがあったらかからなかったであろうオイルヒーターとセラミックヒーターの電気代の差分はいくらになるんだろう、などと思いながら、まあそれでもお心遣いなのでありがたく受け入れました。
ここでゴネればまだなんぼか金額は変わったのかもしれないけど、数千円のことでわーわー言うようなことをして失われるものの価値は数千円をこえるのでそういうことはやめよう。
ただ、この時点でまだ交換する部品の入荷がいつになるのかはわかってない状態。部品の在庫管理ってそんなもんなのかな。
調達、修理、設置
さらにもう何日たったのかわからないくらいの時間が過ぎて、ようやっと部品が調達できる日が決まりました。
ところが問題は設置の方。部品がきたらすぐ修理はやるんだけど、最初のときからさらに繁忙期のピークに近づいていることもあり、設置に来られるのはさらに先になります。しかも想像してたより先だった。
ここで「そこはほら、こちらも我慢してるんだからちょっと無理してでも早くしてくださいよ」などと言えば少しはがんばってくれるのかもしれないけど、そうなると設置に来てくれたあの人のよさそうな人が、ただでさえ手一杯のこの時期にさらなる超過勤務を強いられるわけです。それも何かこう、こちらの心持ちもすっきりしない。
まあここまで来たらもう少しの辛抱です。
5週間かかった
そんなこんなで、引っ越してから設置されるまで5週間かかりました。動作確認で出てきた風の温かかったこと。
その頃には季節はすっかり春になって、暖房いらなくなってたわけですけども。