「まずは質問に答える」ことの大切さ

路上で人を呼び止めて野菜だか果物だかを売っている人によく出くわす時期がありました。最近はあんまり見かけないけど、以前はあちこちでやってた。

信号待ちだったかのタイミングで話しかけられたことがあって、そのときのことで最もよく記憶に残っているのはその商材のことではなく「質問されたら、まずはそれに答えるのって大事なことだなあ」と思った、ということです。

もはやそのとき何を売ろうとしてらっしゃったのかも覚えてないんだけど、せっかく立ち止まったんだから「それは何がすばらしいんですか」か何かそのようなことを聞いてみました。

それなのにそのおにいさんは「デパートなんかで買ったら普通は *** 円なんですけど、今日はこれを *** 円で」だかそのようなお話を続けようとします。

いやお値段の話じゃなくて、その野菜だったか果物だったかのよいところは何ですか、と聞いてるんだけど、そのままその流れで話を続けようとするからここでお話の継続をお断りしました。ごめんな。

もちろん普段の会話だったら、自分が質問したことに必ず相手が答えてくれるとは限らないとは思うんです。けど今回は相手の方から話をしたいと持ちかけられて、こちらがそうおっしゃるなら、ということでその内容について質問をしているわけで、それなのにその質問に答えてもらえず延々と別のことを聞かされるというのはなかなかつらい。

たぶんあれマニュアルか何かがあってそのとおりに話を進めようとしてたんだと思うんだけど、ともかく質問には答えた方がいい。最終的に購入に至ったかどうかはわからないけど、答えてくれたら興味は持ったかもしれないのに。そしたら「でも、お高いんでしょう?」からお値段の話にもなるかもしれないのに。

まあでも、自分でも似たようなことやってることあるんだろうなあ、と思いますよ。相手が求めているものではなく自分が渡したいものを提供しようとするの。そういうウェブサイトを作らないように気をつけような。

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