「フォロワーさんが言ってたんだけど」から話が始まることがありますね。
「言ってた」でも「書いてた」でも「ツイートしてた」でもいいんだけど、ともかく「フォロワーさん」が発した何らかのメッセージについて話そうとするときによく使われる表現。
これを聞いて「何か他の言い方はないかなあ」と考えることがあります。
フォロワーさんとは
「フォロワー」というのは “follow” という動詞に “-er” がついたもので「(誰か/何かを)フォローしている人」を表す言葉ですね。フォローという動作の主体。
一般に「誰の」をつけずに「フォロワーさん」といったら「私をフォローしている人」という意味だと思います。
「言ってた」の状況
そのフォロワーさんの投稿を目にしたのなら、だいたい次のいずれかじゃないでしょうか。
自分の投稿に対してフォロワーさんが何らかの反応をした
これはまさに「フォロワーさんが言ってた」です。
相手が自分をフォローしている。それで相手は自分の投稿を読んだ。そして相手がそれに返信をした。通知が来たのを見てその返信を自分が読んだ。フォロワーさんが言ってた。
どこかで共有されていた投稿がたまたま自分のフォロワーさんのものだった
これもわかります。
たまたま見かけた投稿が、よく見ると自分のフォロワーさんのものだった。フォロワーさんが言ってた。わかる。
自分もそのフォロワーさんをフォローしている
これ。要するに互いをフォローし合っている場合。
身近なところでは一番多い事例だと思うんだけど、これで相手の投稿を読んだときに使われる「フォロワーさんが言ってた」がどうにも気になります。
この状況で相手の投稿を見たのならそれは「自分が相手をフォローしている」からであって「相手が自分をフォローしている」こととは直接関係がない。
フォロワーはむしろ自分。
じゃあ何と呼べばいいのか
いやわかるんですよ。相手が自分をフォローしていることは事実なんだから、その人を「フォロワー」と表現すること自体は間違っていない。
けどいま持ち出そうとしている話題がどうやってもたらされたのかを考えたとき、それでも両者の関係を表す言葉はそれなんでしょうか。他にいい呼び方はないのかな。
まあ自分がフォローしている人のことは「自分がフォローしてる人」と言えばいいんだけど「フォロワー」のように簡潔な言葉がないかなと思って。
この文脈で使うかどうかは別として、英語の表現としては “followee” というのがありますね。する/されるの関係において “-er” の反対は “-ee” だから “follower” と対になるのは “followee.”
とはいえ「フォロウィーさんが言ってた」では何のことだかわからない。
「おフォローさん」ではダメかな。ダメだな。